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ビジネスで勝ち筋を見出すために経営者が知っておくべき企画の考え方

「もっと良い企画ないの?」
経営者ならずとも、ビジネスチームのリーダーだったり、プロジェクト・マネージャーを担当している人なら一度は口にしてしまいたくなるセリフではないでしょうか?

では、ここでいうところの「良い企画」とは何か?
実はこれを本質的に理解できている経営者やマネージャーは多くないのではないかと常々感じます。

今回はそんな、「良い企画」にまつわる思考整理のお話です。

企画の本質は目立つことが全てではない

ビジネスの企画を進めていると、つい「目立つこと」「奇抜なこと」「人の目を引くこと」が企画の成功に直結するように思いがちです。

しかし、実はそれだけでは本当に価値あるコンテンツやサービスを提供できるとは限りません。

特に30代から40代のビジネスマンであれば、プロジェクトや商品を「長く使われる」「価値を提供し続ける」ことが重要であると気づくでしょう。

時代が時代だけに、「Z世代マーケティング」といった世代を狙い撃ちする企画や、「バズるショート動画」みたいな短期的にPV、アクセスを集める企画に注目したくなる、あるいは頼りたくなる気持ちはわからないわけではありません。

ただ、本当に御社の製品やサービスはその企画手法が正しいと言えるのでしょうか?
そこに筋の通った戦略は描けているのでしょうか?

この辺りは、リーダーとして、企業トップとして、一度冷静に考えてみる必要がある部分です。

奇抜さと持続性のバランス

もちろん、一過性の注目を集めることが求められる場面はあります。
たとえば、新商品の発表やキャンペーンなどは話題作りのためには目立つことが戦略の一部となるでしょう。

誰にも知られることなく市場を退場していくくらいなら、最初くらいは大きな花火を打ち上げたい!と思うのもわからないわけではありません。

しかし、あなたが提供するプロダクトが「日常的に必要なサービス」や「長く使うことが前提の製品」であるならば、その注目度だけに頼ることにリスクも含まれることを知っておく必要があります。

話題性は時として麻薬です。
キャッチコピーは知ってる。でも、なんの商品かわからない・・・みたいな現象はよくあります。
クリエイティブが先走りすぎて、商品やサービスの実態が追いついていないパターンです。

少し極端な例を出しますが、例えば「お味噌汁」が商品の場合、一過性のバズに頼ることより、日々安定してタッチポイントを提供し、潜在意識に刷り込む方が馴染んでいくような気はしませんか?
アンケートが取れたら、よりその戦略の方向性は明確化できます。

まずはぜひ、御社の製品、サービスの「本質的価値」を言語化してみてください。
マーケ戦略、プロモ戦略はそうしたブランド戦略を土台として設計されるべきです。

注目されるだけが正解ではない

一見派手なデザインや奇抜なアイデアが一瞬のアクセスを集めることはありますが、それがユーザーにとって長期的な価値をもたらすかどうかは別の話です。

特に、使い込むことで真価を発揮するプロダクトにとって、外観の派手さは二次的な要素です。
むしろ、使いやすさやシンプルさが重要視され、ユーザーがその製品やサービスと長い時間を共にすることで、深い満足感を得ることが可能になります。
プロモーションにお金がかけられないときこそ、「誰に伝えるか」「どう伝えるか」「何を伝えるか」は明確に言語化しておくべきです。
そこの派手さが必要かどうかは、議論するまでもなく、一目瞭然になっていくはずです。

また、見た目のインパクトだけで進める危険性も同時に検証しておきましょう。

よくある罠は、「目立てば良い」「アクセスがあれば良い」「話題になれば良い」という思考停止状態です。
最初のインパクトが強ければ注目は集まりますが、その注目が一過性に終わり、長期的なファンを作れなければ、最終的にその企画は失敗と言えます。

たとえば、SNSやニュースサイトで一時的に話題になったとしても、それがそのまま売上やブランドの信頼性に繋がらないことも多いのです。
極端な例としては、炎上マーケティングがそうですね。
注目されたからといって必ずしも価値が高まるわけではありません。

注目と価値は別物だと知る

企画の本質は、目を引くことに留まらず、その後の持続的な価値を生み出すことにあります。
見た目のインパクトや話題性に囚われすぎると、商品やサービスそのものが持つ本来の魅力が伝わらなくなります。

では、どうすればよいのでしょうか?

一つの答えは、ユーザーが「使う過程を楽しむ」ことを重視し、それをどう発信するかを意識することです。
そもそもになりますが、ユーザーが製品(もしくはサービス)を購入した後、その使い込む過程や時間を楽しめるかどうかをリサーチすることが重要です。

これを念頭に置くと、見た目や一時的なインパクトに偏らず、製品やサービスそのものがユーザーの生活やビジネスにどのように貢献できるかを考えることができます。

企画段階での重要な問いかけは次の通りです。

  • このプロダクト(サービス)は長期的にどんな価値を提供するのか?

  • 初期のインパクトだけでなく、使い続けることでユーザーに新しい発見や満足を提供できるか?

  • 単なる注目度に依存せず、ユーザーの生活や仕事にしっかりと根付くものか?

これらの視点を持つことで、企画の質が大きく変わります。
そして奇抜さや派手さを企画の目的にするのではなく、その先にある「持続的な価値提供」に目を向けることが、強いビジネスを作るためのカギとなります。

まとめ

ビジネス企画において、一時的な注目度に惑わされることなく、長期的な視点を持つことが成功への道です。
奇抜なアイデアが注目を集めることは時には有効ですが、それが持続的な価値を生み出すとは限りません。

目先のインパクトに頼るのではなく、ユーザーがそのプロダクトやサービスを長く使い、満足感を得られるような企画づくりを目指すことが重要です。

次に取り組む企画は、長期的な価値提供を考慮したものにしてみませんか?

弊社では、そうした戦略設計のさらに根っことなる「価値の言語化」から並走してお手伝いします。
初回無料相談も受付中ですので、お気軽にお問い合わせください。

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