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dot_haraiの2022年上半期ベスト

そこかしこで大豊作と大きな話題を呼んでいる2022年の新作リリース状況。自分が聞いてるのとは重ならないにしても全くもって同感で、このペースで年末まで進んだら一体どうなるのかと嬉しい悲鳴です。
(でも昨年の上半期まとめ見たら同じようなこと言ってました)

毎年良かったタイトルはプレイリストにストックして聞き返し、その中から何度も繰り返し聞きたい特に魅力ある作品を年間ベスト候補としてキープしておいて、年末に整理する作業を行っています。
それが、今年はまだ6月時点なのに力あるタイトルがガンガン貯まってきていて、今から順位付けするのが悩ましく心苦しくなるくらいです。今年は2021年作を消化するのにだいぶかかったこともあり2022年作のチェックもまだまだですが、これは素敵と心動かされた40作を上半期の区切りとしてまとめました。なお、並びはランクではなく追加した順です。

中身の紹介はざっくり邦/米英加/その他ワールド別に分けます。

【邦楽】
宇多田ヒカル:フローティング・ポインツ参加の3曲にグッと来ました。
蒼山幸子:元ねごとソロ作。ねごとと地続きで居心地良いサウンド。改めてソングライティング力の高さを感じます。
THE SPELLBOUND:ブンブン×NOVEMBERS。がっしり音の強度あるのに抜けが良い。
ザ・リーサル・ウェポンズ:メジャー1stAL。相変わらずの80sサウンドが楽しいが、「雨あがる」みたいな叙情性も注目されてほしいです。
SUPER BEAVER:First Takeより。名前は知ってたけど、こんな王道でいい曲書くロックバンドと認識してなかったです。
藤井風:文句なしの風格。
中村佳穂:奔放な言葉・音に飲み込まれます。
優河:うっとり浸りたい心地よさです。
HoSoVoSo:訥々とした歌い口が魅力的です。
湯木慧:デビュー5周年で初のオリジナルフルAL。物語性ある歌詞と曲展開に引き込まれます。
春ねむり:女性SSW・ポエトリーラッパーのセカンドフルアルバム。めちゃくちゃ全うで真摯な内容。
羊文学:「光るとき」のアンセム感!他も充実。
Tele:これが1stアルバム。瑞々しさあふれる若さで軽々と飛び越えてくような感じが好きです。
柴田聡子:しなやかで曲の振り幅が豊か。これまでで一番刺さりました。
JYOCHO:高揚感あるマスロック的展開が気持ちいい京都のバンド。
奇妙礼太郎:アルバム通して聞くと曲と歌のバランスがイマイチしっくり来ないなー、と思ってたのが今作は収まり良い印象です。

【米英加】
Pinegroove:乾いた体に水分が染み渡る心地よさのようなエモ。
Los Bitchos:ズンドコサイケクンビアガールズバンド。つい聞きたくなる癖があります。
Samm Henshaw:メロウなゴスペルR&B。
Big Thief:人気のインディーフォークバンド。どこが変化したのか明確でないですが、過去イチで良いと感じました。
Dirtwire:世界中の楽器を取り入れることで知られるバンドだそうです。南米フォークトロニカや砂漠のブルースが混在、スケール感あります。
Melt Yourself Down:攻撃的で刺激的なアグレッシブジャズ。今年はShabakaソロも出てますね。
Soul Glo:昨年のThe Armed聞いた時みたいなインパクト受けた爆走ハードコア。
PUP:トロントのポップパンクバンド。気持ちよくアガれるサウンドが主ですが、スローテンポ気味の曲も聞き応えあり。
The String Cheese Incident:大好きなジャムバンドの4曲EP。それぞれ魅力的でさすがのクオリティです。
Tronbone Shorty:パワフルなニューオリンズファンク。
Jack White:きしむひしゃげるエネルギッシュなガレージロック。
Sharon Van Etten:希望を感じさせる力強さに溢れてます。
Florence + The Machine:こちらも閉塞感を圧倒するポジティブさが充ちてます。
The Boogie Band:ダイナミックなホーンとJoe Russoのタイトなドラムが楽しいです。

【その他ワールド】
Lack The Low:メルボルンの女性シンガーのプロジェクト。中村佳穂を引き合いに出されてて興味を持ちました。美しくも異形の荘厳さがあります。
Manuel Linhares:ポルトガルのSSW、洗練された上質さと奥行きあるサウンドが気持ちいいです。
Residente:プエルトリコのラッパー、シングルですが選出。これぞResidenteなテーマとPVです。今年のアルバムも良かったIbeyi参加。
(いつになったらアルバム出してくれるのか…)
Gregory Privat:カリブ海仏領マルティニークのピアニスト。粒の立ったピアノの音色が美しいです。
Congotronics International:コンゴ音楽とインディーロックのがっぷり四つ。頭の中が恍惚のお祭り騒ぎ。
Small Island Big Song:太平洋とインド洋の島々を音楽で繋ぐプロジェクトの第2弾。以前からマダガスカルと東南アジアの共通性は感じてましたが、アルバム通してどこか親しいものがある安心感を覚えます。
WEMA:昨年作も良かったPenyaとタンザニアの打楽器奏者のプロジェクト。デジタルアフロシャーマン的なサウンドです。
Stromae:ベルギー出身のラッパー。深みある曲が魅力的です。
Jasdeep Singh Degun:北インド古典のシタール奏者デビュー作。現代的に聞けて飽きなく豊穣な音楽です。

一旦6月下旬時点の区切りとして。しかし未聴の期待作、これからリリース新作もまだまだあるのでほんとに年末が楽しみです。

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