ココロオドルヒヤシンス。
職場に行く途中に花屋さんがある。
職場とは反対側の並びに花屋さんがあるのに、カラフルな色合いについつい吸い寄せられ
いつもその前をわざわざ通って職場へ行く。
ここ最近は色とりどりのプリムラに目も心も楽しませていただいているのだが、
昨日店先にとある球根の寄せ植えを発見して足が止まった。
「あ、ヒヤシンス。」
春を思わせる萌黄色のそれは
もう花芽をつけ、あとは開花を待つばかりのようだ。
3株ぎゅうぎゅうに植えてある球根がちょこっと土から顔を出していて、コロッとした玉ねぎ状のフォルムがとても可愛らしい。
土の茶色と花芽の緑って最高のグラデーションだ。
花が咲いたらいい香りがするんだろうな~。
欲しいけど、今から仕事だしなー。
なんて考えながら一度は通りすぎた。
すぎた、けど…
うーん、でもやっぱり欲しい!
引き帰してまたもや花屋さんの前に立つ。
実は去年もヒヤシンスが欲しい、と思って物色したのだが
あれやこれや迷っているうちに
時期をちょっと逃してしまい
買えなくて後悔したのだ。
その日はたまたまいつもより1本早い電車に乗れて、気持ちと時間に余裕があったことも私を立ち止まらせた。
買おうか、買うまいか、しばし逡巡する。
仕事の帰りとなると時間が遅いので
花屋さんはもう閉まっているかもしれない。
で悩んだ結果。
職場に連れて行きました、ハイ。
鉢植え持って仕事場にやって来る人、レアだよね(笑)
花の色は選べたので、迷った末に白を選んだ。
衝動買い?
確かに、確かに。
でも毎日このヒヤシンスを目にする度に私はきっとココロオドル。
鮮やかな緑に。
玉ねぎのような球根に。
近い将来咲く花に思いを馳せて。
だからこれは私の中では正解のお買い物なのだ。
毎日このコ(たち)を愛でる楽しみ、育てる楽しみを考えたら、もしかしてすごくコストパフォーマンスいいんじゃない?(と、いうことにする。)
ただ心配なのは
私は多肉植物をも枯らす女…
大抵の場合、私の愛情があふれるあまり、
水をあげすぎて根腐れさせる。
植物を上手に育てられる人って尊敬しかない。
きっと優しくありつつ、自制心がある人なんだろうな。
決して過保護にはせず、かといって放置もしないタイプ。
なんだか子育てみたいだ。
家に持ち帰り、窓際の陽のあたる場所にヒヤシンスを置く。
自制心、自制心、と呪文のように唱えながら。
ヒヤシンス三姉妹よ、無事に花を咲かせておくれ。
重たすぎる愛は注がないから。
#子供たちにも水やり禁止令を公布せねば #次の狙いはクロッカスとムスカリ
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