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一般社団法人はまのね代表亀山さんを迎えて、オンライン勉強会を開催しました!

皆さん、こんにちは!

dot.企画宣伝部主催「SUMMER IDEA CAMP2021」の活動内容を学生メンバーがnoteで紹介していきます。記念すべき第一弾は、先日開催したオンライン勉強会のレポートを綴っていきます。

東日本大震災から10年ー宮城県石巻市蛤浜を舞台にした挑戦

今回、一般社団法人はまのね 代表理事の亀山貴一さんを講師に迎え、オンライン勉強会を開催しました。テーマは「地域の強みや課題を生かした場づくりについて」。亀山さんは、宮城県石巻市蛤浜出身。10世帯にも満たない蛤浜で暮らし、現在は漁師とカフェの経営をしながら地域に根ざした事業を展開しています。

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2011年3月11日、宮城県牡鹿半島に位置する蛤浜は大きな被害を受けました。そこから10年、亀山さんは様々な人を巻き込み、沢山の失敗や喜びを経験したことについて、90分に渡りお話をいただきました。今回はクローズドで行われた内容のため、そこから学んだことを抜粋してお伝えしていきます。

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地域課題をヒントに事業をつくる

亀山さんがまず蛤浜で取り組んだのは、空き家を活用したカフェづくり。けれど、1人で行ったのではありません。沢山の人たちが楽しみながらリノベーションをして完成しました。

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カフェの経営が始まって、新メニューに地元の食材を何か使いたいと考えていた時、地元でシカが増えて困っている話を耳にしたそう。そこで、亀山さんはジビエに興味のある人たちと一緒に、猟師から狩猟や解体の方法を教えてもらうワークショップを開催しました。地元のジビエは現在でも、狩猟メンバーが直接石巻や女川などの飲食店に販売し、活用されています。

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また、蛤浜の山には亀山さんの祖父が植えた木がありましたスギやヒノキなどは植えてから50年以上たたないと、家を建てる材木に使える太い木にはなりません。亀山さんは、祖父が孫たちのためにと植えた山の木を、ただ木材として売るのではなく、自分達でオーダーメイド家具として加工して売る事で付加価値を付け、利益を生む事業をつくっていました。

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多くの人が短期的な利益を追い求め、資源をただ消費することで生活している中で、亀山さんが蛤浜で展開する事業は自然と共存する為の生き方だと感じました。

そして蛤浜で生きていく為には、長期的にそこに暮らす人たちが豊かになる術を考えなければならないということも教えてくれました。売れる魚ばかりを捕っていると、だんだん海にその魚が居なくなる。家具を作る為に木を伐採しすぎると、災害を引き起こす。同様にシカも猟をしすぎると生態系は崩れる。山と海は川でつながっていて、山が荒廃すると魚も捕れなくなる。全ては繋がっています。

【おわりに】オンライン勉強会に参加してみて

亀山さんからお話を伺った後、今期dot.企画宣伝部に参加した(住む地域も大学もバラバラな)学生たち8人が、最後にそれぞれ感想を述べました。

亀山さんのお人柄について述べる人、住んでいるとなかなか地元の魅力に気づかない事について述べる人、環境問題について述べる人など、誰一人として同じ感想はありませんでした。感想がバラバラなことから、それぞれ着眼点が違うことが分かりました。

住んでいる場所も育ちもバラバラなチームだからこそ生まれるアイデアがあると思うので、その違いを活かしながら、次回開催するキャンプ場の課題解決のフィールドワークに取り組んで行きたいと思います。

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