【史上最年少王者!】西川大和のまとめ
「「PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.6」(9月20日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで行われた「世界ライト級チャンピオンシップ」で王者・川名TENCHO雄生(Y&K MMA ACADEMY)に西川大和(西川道場)が挑戦。西川が5R43秒、ドクターストップによるTKOで勝利を収め、第14代王者となった。....」
(出典:yahooニュース/2021年9月21日https://news.yahoo.co.jp/articles/a04a5dcf6810e4cdb22df96847231b0fe871dcc5)
どうも、dosukomiです。
今、MMAが熱い!この投稿をご覧の方々は御存知かと思いますが、現在の格闘技界では世界的な規模でのMMAブームが巻き起こっております。
この勢いに押されてか、長い歴史と伝統のあるムエタイの二大聖地の1つ・ルンピ二ースタジアムでも、史上初のMMAをメインに据えたイベントが開催されるほどと言えば、その人気ぶりもお分かりいただけるでしょう。
そんな中少し前の話ではありますが、日本の格闘技イベント「修斗」に史上最年少の18歳で世界王者へと登りつめた新鋭がいることを御存知でしょうか。
若者の名は西川大和。
これまでのMMAの常識を打ち破る非常に変則的なファイトスタイルが有名で、王者に輝いた修斗第13代ライト級王者の川名TENCHO雄生との試合でも、その戦いぶりで相手を翻弄しました。
そのファイトスタイルゆえに批判の声もみられますが、今回はそんな若き王者について紹介していきます。
出典:『MMAPLANET』https://mmaplanet.jp/119420(2021年7月27日)
小学生からイベント参戦
北海道の札幌に生まれた西川は、格闘技ジムを経営していた父親の影響か、幼いころから格闘家になる夢を抱いていたようです。
少年時代の西川には、まさに「野生児」という言葉がふさわしいでしょう。
木登りを1日100本こなし、川の中を流れに逆らうように歩き、山を裸足で駆け回るなど、小さな身体に人並み外れたバイタリティをもっていたようです。ターザンか何かかな?
その野生児っぷりはやはり周囲の目を引いていたようで、西川が3歳の時に裸足で山に登る姿が地元メディアに取り上げられる、なんてことも。
そんな西川少年のデビューは2013年。なんと11歳で地元札幌の格闘イベント「PFC」に出場していました。
そこで後のFighting Nexus 初代フェザー級王者・山本空良など地元選手達と凌ぎを削り、中学生からは負けなしなどこの頃から既にその強さは際立っているように思われます。
PFLでの戦績は17戦6勝6敗5分け。
他にも国内団体「GRACHAN」や、現在ではFighting Nexusと提携している韓国のMMA団体「TOP FC」の下部組織「TFC DREAM」にわずか15歳で参戦するなど、かなり早い段階で総合格闘家を志していたようです。
修斗参戦、世界王者戴冠へ
修斗初参戦は2020年5月31日。「プロフェッショナル修斗公式戦
PROFESSIONAL SHOOTO 2020 Vol.3 ABEMAテレビマッチ
Supported by ONE Championship」にて木下タケアキと対戦し判定3-0で勝利しています。
その後もマックス・ザ・ボディや第7代修斗環太平洋ウェルター級王者の大尊伸光などの強豪相手に連戦連勝し、着実にファイターとしての評価を高めていきました。
そして運命の2021年9月20日、「PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.6 Supported by ONE Championship」にて第13代修斗ライト級王者川名TENCHO雄生とベルトを懸けた一戦に臨みます。
試合展開はスタンドの打撃で際立った差はないもの、終始川名がテイクダウンを成功させ、グラウンドにて優位に立っていた......はずだった。
事件は試合後半に起こった。3Rから下になった状態でコツコツと打撃をヒットさせていた西川が、4Rでテイクダウンされ再び下になると川名のパウンドを凌ぎ顔面に強烈なヒット!
その後仕掛けた三角締めを防がれるも、西川の肘が下から川名の顔面を襲った。これによって川名が出血しドクターチェックが入ります。
再開後も西川の下からの打撃がヒットし続け、4R終了時には川名の顔面はパンパンに腫れていました。
出典:『TOKYO HEADLINE』https://ent.smt.docomo.ne.jp/article/12187126(2021年9月21日)
そして5R、またも下になった西川が川名の顔面にボコボコに打撃をヒットさせ、レフェリーストップの判断によりついに西川は第14代修斗ライト級王座を戴冠することとなります。
下からの打撃によるTKO勝利という前代未聞の事態に、格闘技界では大きな注目を集めると同時にかなりの議論を巻き起こしました。意味わかんないもんね、仕方ないね。
格闘技界の御意見番・青木真也も「彼がしているのはMMAではない」と発言するなど、下から攻めるという未知のスタイルはやはり受け入れがたいものがあるのでしょう。
その後も青木は2021年に行われた「VTJ2021」にて西川の勝利者インタビューの際に乱入し騒ぎを起こすなど、両者の因縁は現在まで続いています。
【衝撃】乱入した青木が西川に肘打ち!(12:10から)
まとめ
修斗での現在の戦績は8戦8勝0敗。修斗参戦後は無敗という素晴らしい戦績を残しています。
そんな西川ですが、dosukomiが最もすごいと思ったのは「北海道から王者になった」という点です。
実は北海道はプロ格闘家を育成するための施設が少なく、それゆえに強くなるためには東京など都会に出る必要がある、というのが一般的でした。
実際、西川は現在も地元で練習する際はプロのMMAファイターではなく、アマチュアや柔道などの選手とスパーリングを行っています。
そんな中、国内トップレベルの団体でベルトを獲るというのは並みの努力では絶対に不可能です。
ファイトスタイルに賛否両論はありますが、父親と二人三脚で活躍する彼の姿は、地元・北海道で格闘家を志す多くの人々に勇気を与えることでしょう。
彼の次戦は3月21日、『PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.2』にて第5代ZSTウェルター級王者で、国内屈指のグラップラーである山田崇太郎と戦います。
西川選手、頑張れ!
タイトル出典:『イーファイト』https://efight.jp/news-20210918_637706(2021年9月18日)
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