<連載④>家のなかも外遊びも、とびきり楽しく! 『14ひきのさむいふゆ』
ことしおかげさまで40周年をむかえる「14ひきのシリーズ」。
1作ずつご紹介する連載企画、第4回です。
『14ひきのひっこし』『14ひきのあさごはん』『14ひきのやまいも』に続いて、1985年に出版されたのは、『14ひきのさむいふゆ』。
いわむらさんはそのころを思い返し、「描きたくてしかたなかった」テーマなのだと言います。
雪がふりしきる中、あたたかな部屋の中で思い思いに過ごす14ひき。
そりを手づくりしたり、家族みんなでボードゲームを楽しんだり。
雪があがったら……さあ、外に出よう!
最初は、『14ひきの冬ごもり』というタイトルで構想を練っていたといういわむらさん。
「外で遊べないたいくつな冬の日、14ひきがどんなふうに過ごしているかを描きたかった」そうです。
家の中でも、14ひきは楽しんでいます。
手づくりのおまんじゅうをはこぶのは、とっくん。「とっくんトラック」は、この『14ひきのさむいふゆ』で初登場しました。
この絵本に登場する「とんがりぼうし」ゲームは、いわむらさんのお兄さんがどこかからおぼえてきてアレンジしたものなんだそうですよ。
どの作品も、とことん取材・観察をしてから絵の制作に入るいわむらさん。『14ひきのさむいふゆ』は冬の間に丹念に取材をし、実際に絵を描くのは‟あついなつ”になってしまったそうです。
クーラーのないアトリエで、水をはったバケツに足を入れて涼をとりながら描きすすめていったというエピソードも教えてくださいました。
あたたかな家の中と雪景色のコントラストがあざやかに表現されているところもご注目ください。
次回もどうぞお楽しみに!
(いわむらかずお・さく)
<広告宣伝担当・はな>
子どものころは、あたたかさまで伝わってくるようなお家のシーンが大好きでした。とっくんトラックに載ったふかふかのおまんじゅうのおいしそうなこと! とっくんトラックが運ぶものも、「14ひき」を読む上での楽しみのひとつです。
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