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センスがなくても幸せならいい、よね

noteやインスタの、あすかのシンガポールの写真が私はすごく好きだよ。
やっぱり光の強さが違うからかなぁ。
色が鮮やかですごくポジティブなエネルギーを感じる。
あー行きたい...!(笑)

そして素敵なテーマを投げかけてくれてありがとう!
ファッション(と雑誌)について、今書きたいことがありすぎて、たぶんすごーく長くなると思うから、初めに謝っておくね、長くてごめん(笑)。

私は昔から、それこそ小学生の頃から、テイストの違うものや高いもの安いもの、最新のものと古着、そういうものをミックスするスタイルが好きだし、それが自分かな、と思ってる。
ビビッドな色を挿したり、たまにハイブランドのものを混ぜてたり、かといえば古着とかお母さんが昔着てた服とか、メンズの服とか、もう好き勝手に色々自由に混ぜて、決めすぎないのがなぜか自分にはしっくりくるなぁ。

私は比較的背が高い子どもで、お母さんは小柄だから、小学生の頃からお母さんとか親戚の叔母さんたちの昔の服とかを引っ張り出してきて、自分の子供服と合わせて着るのが好きで。
小学生ながら、ファッションの流行って巡るな、とか、お母さんの昔の服をちょっと混ぜるとなんかいい感じ、みたいなことをいつも考えてた、マセガキだったんだよね笑。

中高生になっても、大人になっても変わらず、いろんなものをミックスして着るのがずっと好きで、それがギャルにもコンサバにもストリートにもサブカルにもなりきれなかった理由なのかな、なんて今書いてて思った。

雑誌で死ぬほど使い古されたワードだからあんまり使いたくないけど、
「抜け感」
ってことに集約されるのかな。

ショートヘアが自分にしっくりくるのも同じ理由で、私は顔とか体がどちらかというと女っぽいし、服もフェミニンなアイテムが結構好きだから、髪の毛がショートなことでバランスを取ってる感じがする。

なんか、ひとさじのユーモアのある着こなしやデザインに惹かれる。チャーミングさ、というか。
今とてもほしいロエベのウサギのバッグとかも、確固たるブランドイメージと職人の技術力×ウサギ、っていうところに私は惹かれてるんだろうな。(なんて、自分の物欲を分析してみる笑)

一点一点はどれも素敵なアイテムなのに、盛りすぎてtoo muchなコーディネートから感じてしまう、なんとも言えない息苦しさの理由は、たぶん抜け感がないからで、
それってある種の余裕のなさから来てるんじゃないか、って思っていて。

カジュアルなアイテム、メンズライクなアイテム、ヴィヴィッドなアイテムを少し混ぜる(逆もしかり)、みたいな、敢えての隙、ちょっとしたユーモアって、たぶん心の余裕からくるもので、
そういう心の余裕こそ、ラグジュアリーなんじゃないかって思う。
すごくゴージャスで高価な服や物を身につければいいってもんじゃない、ってことは常に感じてる。
(突然ラグジュアリーを語りだしてごめんね。私は世界文化社にいたから、ラグジュアリーとは?みたいなことを真剣に考えることが結構多くて...)

着ることって知性だよね。

それから私は最近、フリーになった影響もあるかもしれないけど、
この春は女性らしいスタイルをたくさんしたい気分になってるよ。
noteにも書いたタイトスカートとか、きれいな色のハイヒールとか、女性の体に生まれたことを楽しめるスタイルをしようっていうマインドで、
どんなスタイルのときもそこはかとなく品のよさが感じられる着こなしを毎日できたらいいなって思ってる。
(あー、もう失敗!一刻も早く家に帰りたい!って日ももちろんたくさんある笑)

あすかには何度も話してるけど、私のおしゃれの原点は、中学1年生のときに出会ったmc sisterで、その影響もあるのか、品のあるベーシックにどうしても惹かれるし、結局そこに戻る感覚がある。

何年か前のノームコアがトレンドになったとき、私は本当におしゃれがつまらなくて、毎日何を着ていいのかわからなくなってしまったんだ。
街のショーウィンドウから色が消えて、シンプル、ベーシック、ずっと着られる、みたいな言葉が雑誌の表紙を占拠していて。

シンプルでミニマルなスタイル自体は本当に素敵だし、憧れてる。白もベージュもネイビーも大好きな色。
だけど、あのシンプルでミニマルって、正直よっぽどスタイルが完璧で頭と顔が小さい人じゃないと難しくない...?
私は全然似合わなかったなぁ。まじで野暮ったかったよ、あの時代の私。

だから数年前からファッションに色とか柄とかが戻ってきてくれて本当に嬉しかった!笑

雑誌で言うと、私は去年の5月リニューアルしたGINZAがすごく好きだった!
残念ながら、今月売りの号からまた再リニューアルされてしまったから、ビジネス的には難しかったのかもしれないけれど、
久しぶりに雑誌の発売日が楽しみ、という感覚を思い出したよ。

惹かれた理由はいくつかあるけれど、そのひとつは、あすかも言っていた、自由さ、が誌面から強く感じられたからかな。

メゾンブランドのアイテムと古着を合わせるとか、街中では普通にみんなやってるけど、誌面ではできないじゃない?
それをGINZAは軽々とやってのけてて、さすがだな、と思った。
最高に素敵なコーディネートの数々だったよ。
それから、同じアイテムが別のページにも何回も出てくるとか。

首の詰まった白Tにチノのハーフパンツにスニーカーにヴァンクリのイヤークリップみたいなコーディネートもすごく好きで、でもちゃんとポニーテールにはベロアのリボンが巻かれてて、そのさじ加減に、これぞプロのスタイリングだな、こんな風な自由な着こなしのできる女性になりたい!って思った。

それから、コレクションとかトレンドとかをきちんと熟知した上で、
私たちは今月これがいいと思うんだ!
っていう編集部の意思がすごく伝わってきて、編集部員が顔出しするとかじゃなくても、そこには編集部の人や編集長のパーソナリティを感じることができた。

だから、再リニューアルになってしまってとても残念だけど、
1年未満という儚さも含めて、GINZAロゴのGINZAのかっこよさだったのかもしれない、って思ってる。

と、ファッションについて、私は誰に求められているわけでもないのに、日々すごく色々考えてる、ということを、改めて書いてて認識したよ(笑)。

でも、色々偉そうに書いたけど、
結局は、着ていて自分が幸せな服を着るのが一番だよね。

アイリスアプフェルの
「センスがなくても幸せならいい」
っていう言葉が私はとても好きで。

おしゃれに正解はないし、ダサいと思われたって、それがどうした?とも思う。
抜け感なんてあってもなくても、結局のところどうでもいいよね!
(LEONの、”必要なのはお金じゃなくてセンスです”とは逆行するね)

あすかは最近どんなスタイルが気分かな?

#エッセイ #往復書簡 #ファッション #編集者 #雑誌

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