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お砂糖ひとさじの往復書簡

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千田あすかと堂坂由香のエディター2人の雑誌編集者ユニット、お砂糖ひとさじの往復書簡。ほのかに甘くて儚いものやことを形にします。 instagram: @osatouhitosaji
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「お砂糖ひとさじ」とは?

※2023年10月16日更新 お砂糖ひとさじは、千田あすかと堂坂由香のエディター2人の雑誌編集者ユニット。「ほのかに甘くて儚いものやことを形にする」をコンセプトに、ZINEの発行やインスタマガジンの運営、ブランドのコンテンツ制作などを行なっています。 はじまりはnoteの往復書簡からたとえばそれは、海外の素敵な風景が出てくる映画。または、自分の体になじむランジェリー。または、お気に入りのティーカップに淹れた朝一杯の紅茶。そんな、日々の生活を少しだけ良くしてくれる自分だけの

初心を取り戻すこと

今までやってきたことを全てどこかに置いて、新しいところへ行ってしまいたいという気持ち、わかる気がする。 私は仕事に関して言えば、「初心を思い出さなきゃ!」って感じかな。 編集者としてものを作るというこの仕事に新卒でありつけたのは、私の人生でものすごくラッキーなことだと思ってるのと、今でも「情報を編集する」「価値のあるものを発信する」「美しいものを見せる」という編集の仕事の軸の部分って大事だと思ってる。 時代が変わって、雑誌が情報の中心じゃなくなった今でもね。場はWebとか、

私の憧れの女性

由香の女子校時代の話は、自分のまったく体験したことのない世界で、いつ聞いてもワクワクする。由香にとっては何気ないエピソードや思い出なんだろうけど、きっと女子校の話って聞きたい人、たくさんいるんじゃないかな。 由香が最近行ってた京都旅行、インスタで見せてもらってたよ。行く場所、切り取る絵がすべて由香らしくて、独自の京都ガイドになりそうだった。鉄板のお寺や神社に行かなくても、違う角度から京都らしさを楽しめていて素敵だったな。 由香が行ってた本屋さん、セレクトがとても面白そう。荒

マレフィセントと王子様のキス

由香、往復書簡の時間がだいぶ空いてしまってごめんね。 今日はどうしても書きたいことができてしまった。 ちょっと前に初めてマレフィセントを観たの、Netflixで。2じゃなくて最初の方ね、今更だけど笑。 それでディズニー映画の進化を思い知って、由香に話したくなっちゃった。 由香はもうとっくに観てるかな? わたしはディズニー映画って子供向け、そしてものすごくマス向けのイメージがあって、大人になってからは全然観てなかったの。 アナ雪もようやく去年初めて観た(こっちも1の

めぐりの2020年

2020年がスタートしたね。 長いお休みが終わって、最初に私が手をつけたのは、部屋の片付けだった。 見ないふりをしていた書類の山を整理したり、物置を片づけて不要なものを捨てたり、やらなきゃいけなかった事務作業をこなしたら、すごく気持ちがすっきりしたよ。 (本当は2019年内にやるべきだったのかもしれないけど笑) そんな私が今年の初めにぼんやりと考えついたのが、「めぐる(循環する)」という言葉なんだけど、由香に話しながらちょっと考えをまとめてみてもいいかな。 昨年の秋にha

常夏の国の終わらない夏とイベント

なんだか、バタバタしているうちに10月が終わってしまう! 由香の前回のポストから、もう1カ月も経っていた! 遅くなってしまって本当にごめんね。 日本はもう10月も末になれば、秋本番だよね。涼しくなって、ジャケットや薄手のコートを羽織ったり、ニットに手を通したり、レイヤードスタイルが楽しくなる季節のはず。 私は相変わらず、シンガポールでノースリーブワンピース1枚の日々を過ごしています。 季節感って本当に、その地で暮らす人々に及ぼす影響が大きくて、精神性も作り上げていくんだ

常夏の国でのファッション模様

日本はもう秋だよね。 9月になって、少しずつ涼しくなる感じ、私はとても好き。 夏が終わってちょっと切なくなるけれど、でも秋もいいなって毎年思う。 そして、今は四季がない国にいるのだけど…(笑) シンガポールは、雨の多い時期と少ない時期の違いはあるけど、一年中最高気温が30〜32、33度くらいの気候みたい。 そういう場所にいると、季節ごとに服を更新していく感覚って、四季のある国独特のものなのかなって気がしてくる。 パリ、ミラノ、ニューヨークとか、コレクションが毎シーズン行

プーケットより、肩書きの話

今、プーケットにいます。 今私が住んでいるシンガポールも南国だけど、都市だからそれほどリゾート感はないの。 プーケットはやっぱりもっとのんびりとしていて、たまに何もしないゆっくりするだけの時間を持つのっていいなぁと感じてるとこ。 さてさて。 由香が書いてくれた、肩書きについての話、とても面白かった! 肩書き自体が名刺のようなものなんだろうね、きっと。 名刺に、会社名とか職種とか役職とか書いてあるように、フリーランスの人にとっては、肩書き自体がその人の仕事全体を表すもの

新しい地図が、もう一度自由にしてくれた

由香が書いてくれた通り、私たちの世代は、好きでも嫌いでも、SMAPという存在がしみついているよね。 私は90年代中頃~後半のSMAPが好きだったよ。 まだ、SMAPがあまりイケてなかった(笑)キックベースをやっている頃から、なんとなく見てきた記憶がある。その頃はまだ普通のアイドルだったんだけど、ある時期から急にかっこよくなって。光GENJIとか、それ以前のアイドルとは全然違う雰囲気になったんだよね。 Youtubeに95年にSMAP全員で東京フレンドパークに出演したときの

変わること、変えることを恐れずに行こう

先週から週末にかけて、日本ではニューストピックになることがいろいろあったみたいだね。 大手芸能プロダクションとテレビ局の問題とか、そして参議院選挙があって。 特にジャニーズと吉本という2つの大きな芸能プロの話題は、両方とも古い体質が表にさらされて、変化を促されているような感じを受けたよ。 選挙の結果は…どっちつかずな感じだったかもしれないけれど、世の中は急激に変わらず、少しずつ変わっていくものだと思うから(そして気づかない間に、思いがけない方向に変えられる恐れもあるよね)

会社員だからって、匿名の人でいなくてもいいと思うの

mi-molletの大森編集長が退任されたんだね。 由香に教えてもらうまで知らなかった。 大草直子さんのような、カリスマ的で名前の知れた人のあとに、編集長になるというのはとてもプレッシャーのあることだったと思うけど、 由香が言うように、自分が大草さんとは違うというのをあえてさらけ出して、自分のパーソナリティを見せて編集してらっしゃったというのは、とても素敵なことだよね。 雑誌の編集者って、出版社に所属している限り、やっぱり一会社員であるっていう立場じゃない? 私たちも以前

シンガポールの住宅事情

由香が社会人になって最初にひとり暮らしをしていたおうちにお邪魔させてもらったことがあったけど、 由香のインテリアはそのときからとても素敵だった! おしゃれな人は暮らし方にもこだわりがあるよね。 私は服に対するこだわりに比べると、お部屋に関してはちょっと手を抜きすぎているかも。というか、全体のバランスを整えるのが下手なんだろうな。 着こなしについては、人に対してアドバイスできることもあると思うけど、逆に誰かにインテリアについてのアドバイスをしてもらえたら、きっと目からウロ

私もおしゃれルール書いてみたよ

お洋服のことを考えるのは、本当にいくつになっても楽しいね。 きっと私はおばあちゃんになっても、今と同じく装うことを楽しんでいると思う。 今日は自分のクローゼットを少し見直していたよ。 というのも、最近また新しい服が欲しい熱が高まっていて。 今の時代、インスタで気になるブランドをフォローしておくじゃない? そうすると毎日毎日、素敵な新作を目にすることになるでしょ。 もちろん、それで「可愛い!欲しい!」という気持ちになるんだけど、その一方で、自分の手持ち服を最大限に活用しきれ

「抜け感」とは何ぞや

由香のやりたいことを読んだら、私までワクワクできたよ。 シェアしてくれてありがとう。 誰かの前向きな気持ちは、周りも前向きにしてくれるね。 夢中になってワクワクしながらやれることって、絶対にパワーがあるよね。 私はここ1~2週間、どんな服を着るか、どう着こなすか、日常と服の関係とかをずっと考えてた。 だから、今日は久しぶりに、大好きなファッションのことについて書いてみるね。 ファッション誌をずっと作ってきて、「抜け感」ってキーワードをさんざん使っているじゃない、私たちは