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めぐりの2020年


2020年がスタートしたね。
長いお休みが終わって、最初に私が手をつけたのは、部屋の片付けだった。
見ないふりをしていた書類の山を整理したり、物置を片づけて不要なものを捨てたり、やらなきゃいけなかった事務作業をこなしたら、すごく気持ちがすっきりしたよ。
(本当は2019年内にやるべきだったのかもしれないけど笑)

そんな私が今年の初めにぼんやりと考えついたのが、「めぐる(循環する)」という言葉なんだけど、由香に話しながらちょっと考えをまとめてみてもいいかな。

昨年の秋にhazelleというインナーウェアのブランドを知ったの。モデルのサンドバーグ直美さんがやっていて、東京とニューヨークで作っているというオーガニックコットンのインナーで、ゴムや金具を使っていないノンストレスなところ、それでいて着たときにとても洗練されたシルエットなのが魅力なんだよね。

私はここ10年以上、たぶん仕事を始めてしばらくした20代後半頃から慢性的に肩凝りとそこから来る頭痛があるんだけど、デスクワークも多いし、もう職業柄仕方ないんだろうなって半ば諦めてマッサージ屋さんに通ったり、頭痛薬を飲んでしのいでいて。

最近、肩凝りの原因はブラの締め付けのせいもあるかなってちょっと思ってたの。それでヨガウェアみたいなスポーツブラを買ってみたり、ユニクロのブラトップみたいなインナーを買ってみたりしたんだけど、それはそれで合成繊維特有のピチッとした締め付け感がやっぱり不快に感じたし、ますます肩凝りになることもあった。

そんなときに、このhazelleの存在を知ったんだけど、とにかくデザインに一目ぼれしちゃった。いわゆるスポーツブラって、もう「すごくスポーティです!」って感じのデザインが多いじゃない? ヘルシーなんだけど、エレガントさは1㎜もないっていう。合成繊維だから質感もツルツルと光沢があるし。

でもhazelleは首周りや脇の周りのカッティングがすごくきれいで、リラックス感があるのに、モデルさんが着ている姿が優雅だったの。
最近、シンガポールで薄着が多いから、見えてもいいインナーが欲しかったし、これは最適だなって思って買っちゃったのね。

それで、実家に届くように通販して、日本に一時帰国してるときに最初に着てみたんだけど、体に自然になじむフィット感にびっくり。
締め付け感は全然なくて、なのにきちんとホールドされている安心感はあって。何より肩凝りになる気配がない!
2着買ったんだけど、慌てて日本にいるうちに追加でもう2着オーダーしちゃった。

肩甲骨がきちんと動く感じがして、きちんと呼吸ができる感じもして、すごく気持ちいいなって着るたびに思ってる(というかもう今年になってほぼ毎日着てる)。
そんな体験をして、やっぱり締め付けて血がめぐらないのが肩凝りの一因だっただなぁってあらためて思って、「めぐる」ってことを考え始めたの。

考えていくと、普段の家事とかでも「めぐる」ってベースだなと思って。
たとえば何かを取り出して、使って、しまって…という作業も「めぐる」って考えることができるし、お料理でも冷蔵庫の中にある古いものをきちんと使い切って、新しいものを買って使っていくっていうのも「めぐる」じゃないかな。
「めぐる」=「滞らない」っていうイメージ。

ここ数年、私も断捨離をしたり、家の片付けをしたりするのが好きになってきたんだけど、そういうめぐりが心地よさのベースにあるのかなって思う。

そして、もっと大きな問題だけど、循環型社会とかサステナビリティというのも「めぐる」ってことだよね。
去年、シンガポールでBoutique fairsという大きなファッションフェアを見たときに、サステナビリティが今のファッション界の大きなテーマになっているのをまざまざと実感したんだけど、ここ10数年ファストファッションの流れでファッションの使い捨てが加速していたし、私自身もファッションを消費するような使い方をしてしまっていた気がする。
そういう部分も反省したいし、すごく気に入ったものだけ厳選して買って、大事に長く使う、物の背景も考えるということをしていきたいと、あらためて思ってる。(Boutique fairsのことは、また別な時にしっかりと書きたい)

ここ数年、由香とはずっと話しているけれど、右肩上がりの成長の時代が日本ではとっくに終わっているし、80年代の既に高度成長しきった日本に生まれた私たちは、物をたくさん持つことに執着するのもなんだか違和感があって、いろんなしがらみともさよならしたいし、身軽にiPadひとつを携えてクリエイティブに行きたいよね。

今年はそんな身軽に、そしてめぐりをよくしながら、由香と新しいことに挑戦していきたいな。
2020年、キリがいいもんね!

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