食べることは生きること@アリス・ウォータース
アリス・ウォータースさんが日本に訪れていたときの映像をまとめた映画を見てきました。
率直に言って、アリスさんのことを知らなかったのですが、遍路で海岸寺を訪れたときに貼ってあって、なんとなく見に行こうと思いました。
直感的なやつです。
開催して頂いた前山さんありがとうございます。
国の命運は食事に左右される
映画鑑賞の際にアリスさんの本を購入しました。
その冒頭に書かれているのはフランスの哲学者ブリア=サヴァランの言葉です。
デフレが常態化した日本。
ここに2つの問題があると思います。
1つ目は世界がクローズになったとき。
今、世界はグローバル化し、あらゆるものが安く手に入ります。
それは貧困国の犠牲を払っているのと同意でもあります。
しかし、円安により生活物価の高騰が相次いでいます。
確実に少し前とは様相が変わってきました。
今後、ウクライナやパレスチナだけでなく世界中で紛争が相次ぐようになれば、今のグローバル経済は終わりを告げ、各国自国であらゆるものを自給しないといけないときがくるでしょう。
そしてそのとき、日本国民は生きていけるのか?
否、不可能でしょう。
輸入に頼りきり、一次産業を切り捨ててきたツケがかならず来るでしょう。
2つ目はいいものよりもやすいものです。
本当にいいものを作ると、そのコストは膨大になり、市場価格を遥かに上回る価格で販売をするしかありません。
しかし、デフレ社会ではいいものよりも安いものが強くなります。
そして、いいことをしている人たちを苦しめていきます。
今後世界の人口は増えるようです。
しかし、農地は減っています。水の取り合いも始まります。
こんなことを書くと陰謀論者と言われるでしょうが、2025〜6年には地球は寒冷化し始め、今のように農作物が取れる時代も終わりを告げるのではないでしょうか。(詳しくはマウンダー極小期を)
寒冷化に向けた対策できていますか?
江戸時代に寒冷化を予知して民衆を救った人をご存知でしょうか?
二宮金次郎こと二宮尊徳です。
脱線するので二宮金次郎に関してはこちらを
作物の多様性を失うことは文化の多様性を失うこと
私たちの生活でも時間を追い求め、効率化が進んでいます。
そして最も効率化が進んだものとしてアリスさんは食事をあげています。
確かに私たちは年から年中欲しいものを食べれるようになりました。
しかし、その結果、2つの大きなデメリットが生じました。
①栄養
野菜などの栄養は完熟して収穫した際が最も高いです。
しかし、現代は輸送中に追熟するため、栄養素が低いのです。
②種子
画一的な作物の生成の結果、種子の93%が失われてしまったそうです。(1903年と1980年の比較・アメリカ)
効率化やデフレによって、伝統産業が廃れています。
そしてこのままいけば、伝統食も同じ運命を辿ることは自ずから明白でしょう。
そしてネットにはこんな記事が
映画の中でアリスさんは「足元には宝物がある」と言いました。
しかし、その宝物も迷惑者扱いです。
ミントなんて使い道なんぼでもあるだろうに。
映画を見ての学び
○料理とは畑から始まっている
世界中の人は材料を提供してくれている人のことを忘れている。感謝が足りていない。
○ファーマーズファースト
上と同じですが、その大事な生産者を守るための活動・仕組み化をアリスさんはしています。
その1つがファーマーズマーケットであり、アリスさんのお店は農家から直接野菜を購入します。
○食べることが当たり前すぎて感謝の気持ちがない
これに関しては本当にその通りだと思います。
○足元は宝物
日本は雑草をやみ嫌います。何も考えずに草刈りですよね。
しかし、その中にも食べられるもの含まれてますよ、、、
○「足るを知る」
先日、稲盛和夫氏の本でも出てきたワード。
やはり現代人は食べ過ぎです。
○断捨離の時代は終わった、、、
食べ終わったみかんの皮。
乾かせば陳皮。
けど捨ててしまいますよね。
江戸時代の日本にゴミは無かったそうですね。
すごいですよね。
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