【防災】地震と地盤と建物
令和6年能登地震で被害に遭われた方
お見舞い申し上げます。
ボランティアに行かれた方から暖かい所に行きたいと言われたという話も聞いております。
その際は是非受け入れしたいと思います。
地震と地盤
語られない地震と地盤の関係
地震には
マグニチュード
震度やガル
深さ
など項目にあります。
そんな中で震度が非常に曖昧です。
地震計の設置箇所に依存するからです。
熊本地震の経験
私は熊本地震当時愛媛県宇和島市に住んでおりました。
地震当時は緊急地震速報が鳴動しました。
宇和島市の震度は震度5弱でした。
しかし、私の体感は1か2くらいかな。でした。
その日夜勤があったので駅近くの職場に出勤。
職場で休んで居た方々は「めちゃくちゃ揺れた」と言っていました。
なぜ震度が同じ
距離は1.5キロしか離れていない
なのにこれほど感覚が違うのか
地盤
私が住んでいたのは山の中でした。
なので地盤が強かったのです。
私の住んでいた所の地震の増幅率は0.67でした。
※下の画像参照
それに対して駅の近くは埋立地です。
地盤が弱く激しく揺れました。
地震増幅率は1.52と高くなっています。
ただ、山に住めばよいというわけではありません。
私は平成30年西日本豪雨を経験し、町が孤立しました。
土砂崩れによるもので、山地だとそのリスクも高まります。管理できてない山は特に。
ただ、生活インフラは守られました。
この月の超過勤務は80時間を超えました。
活かされない大震災の教訓
関東大震災
関東大震災の際、地盤の強い箇所では木造の被害率は1桁台のパーセントでした。
しかし、強固な土倉は四谷では20パーセント被害に遭っています。
逆に軟弱地盤では本所の30パーセント超えを始め、木造建築の被害率は軒並み高い数値に
逆に土倉はほとんど被害がありませんでした。
つまり、
強い地盤には木造を
弱い地震には鉄筋コンクリート
です。
熊本地震
熊本地震で熊本城の被害を覚えている方もいらっしゃるでしょう
あのときも
昔ながらの野面積みのところは被害が小さかったのですが
1590年代以降広まった算木積み(切込みはぎ)の箇所では被害が大きくなりました。
算木積み(打ち込みはぎ)も含めた検討が必要ですが、ここで働いたのは免震と考えられます。
石と石の間に隙間のある野面積では免震が働き、隙間の詰まっている算木積みでは免震が働かなかったということです。
もちろん算木積みの方が見栄えも守備力も段違いですが。
居住地の地盤を知ろう
住所を入力するだけで土地の種別、地盤の強さがわかります。
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この記事に使っていたのはこちらです。
こちらも住所を入力するだけで様々なリスクを顕在化してくれます。
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適材適所
お寺は倒れない
地震等で家屋の倒壊は聞きますが
お寺の倒壊はあまり聞かないですよね。
それは
昔からの土地(海水面が高い時代)
しっかりと乾燥させた木材
腕のいい棟梁の技術
塔であれば真柱の免震
と言ったことが挙げられます。
大地と喧嘩しない方に持っていきました。
しかし今は耐震!耐震!ばかりでどうなのかなと…
地震と地盤の関係見て頂きましたがどうでしょうか
ドキッとされた方もいるのでは?
ちなみに私は絶賛埋立地の軟弱地盤に住んでいます。
鉄筋コンクリートですが震度2でも怖いくらい揺れます。
土地の選定は大事です。
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