中東問題を考える〜現代編〜
前回、パレスチナ問題をオスロ合意に至るまで見てきました。
今回は周辺地域の現代編です。
飯山陽氏の中東問題再考を参考にしました。
アフガニスタン問題
タリバン政権
アフガン問題です。
米軍が撤退した後、タリバン政権が復権しました。
タリバン政権は元々1996年から第1次政権を取ってました。
そこから2001年同時多発テロで米軍がアフガンに駐留。
民主化されました。
そしてタリバン政権にまた戻ったわけですがどうなのでしょうか。
第1次タリバン政権
元々第1次政権時代は独裁・恐怖政治として知られています。
イスラム法は成文法ではないため、法学者の解釈次第です。
つまり、人権という概念がありません。
米軍駐留時
米軍が駐留している間は民主化されていました。
一番変わったのは女性の社会進出。
40%の女性が学校に通うようになったとのこと。
しかし、米軍の20年間の駐留で1,910人の血と多額の予算が必要だったことはいうまでもありません。
ことアフガニスタンの民間人においては6〜7万人の死者が出ているようです。
始まった第2次タリバン政権
日本の有識者はタリバンを評価する傾向にあるようです。
タリバンは変わったと。
しかし、それは援助を受けるための方便だというのが飯山氏。
タリバンは変われない。変わったらタリバンではなくなるのだそう。
そう、タリバンとI Sは同じイスラム原理主義でも仲が悪いそうです。
そもそもイスラム教に原理主義などないとも飯山氏は言っております。
タリバン政権に戻って、女性の社会進出がなくなりました。
40%の女子学生が学校に通うようになったのに再び0になりました。
また、タリバンは世界で2番目に豊かなテロ組織らしいですが、
支援物資を自分たちの資金源にもしています。
日本も3億ドルの追加支援をしたようですが、、、
21年までに総額7500億円(21年レート)の支援をしています。
有効活用されているのか大いに疑問です。
ちなみに人道支援をしていた中村医師を殺害したのみタリバンです。
イランは親日国?
イランと日本の国交史
第2次世界大戦時の1942年断行
1951年 日章丸事件 ※海賊と呼ばれた男 のやつです。
1953年 国交回復
となっています。
日章丸事件やテレビドラマおしんの影響で親日国と言われていますがどうなのか。
革命国家イラン
そんなことはない!とバッサリ切るのは飯山氏
まず、国交回復当時とは政権が違います。
1979年にイラン革命が起こっており、こちらはかなり厄介です。
国民は親日でも、国家としては米国に連む犬としか思ってないです。
現に2019年にホルムズ海峡で日本企業の船へに銃撃がありました。
イランのイスラム憲法は恐ろしいです。
イスラム共同体を作るとこを最優先とした憲法です。
自国の民の豊かさよりも世界征服を優先します。
革命の輸出のために各国の反乱分子に資金提供をしています。
そして、憲法に帝国主義の排除を明記しています。
トルコは親日国?
500人以上の犠牲が出ましたが、和歌山の方の救助活動により69名が生還しました。
その時のトルコはオスマン帝国です。
現在はトルコ共和国です。
イランと同じで国家が違います。
国民は親日でも国のトップはなんとも思っていない。
これが実情でしょう。
現在のトルコ
現在の大統領はご存知エルドアン大統領。
彼もイスラム原理主義者です。
利子を取ってはいけないというコーランの教えに乗っ取り
政策金利を設けません。
好景気の際に金利をあげるという鉄則ができないため、経済が不安定になっております。
また報道や信仰にも大分制限がかけられているようです。
それを不安に思う若者がトルコから大量流出しているようです。
それでもエルドアンはオスマン主義(拡張)で反欧米を突き進みます。
※NATOの一員ではある。
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