あの消費カロリー

カラオケの最後に出てくる消費カロリーって、マジで何なんだ。
確か、オレが小学生ぐらいの頃まで、そんな表記は一切出ていなかった。
中学高校ぐらいの頃に出始めて、いつの間にか一般化していた気がする。
だとすれば、定着は約15年ぐらい前と言うことだ。
おそらく、ダイエットをする男女の集客増加を狙って、見事にヒットしたのだろう。
誰も珍しがらないほど、表示されることが当たり前になった。
ただ、よくよく考えてみると、あの消費カロリーの仕組みについて、オレたちは全然知らない。
入れた曲を実際に歌い切った場合のサンプル消費カロリーなのか、はたまたマイクを通して直接自分の消費カロリーを弾き出してくれているのか……。
もし、後者だとすれば、声量や息遣いなど、どこをポイントに算出しているのか、とにもかくにも色々と疑問符だらけだ。
なので良い機会だと思って調べてみた。
すると、どうやら後者を表示しているらしい。
……うーん、本当だろうか。
オフィシャルで言っているわけだし、本当なんだろうが、いまいち信用出来ない。
そもそも、カラオケと言うアミューズメントは、全てにおいてな〜んか胡散臭いのだ。
きっと、歌唱中に流れる謎MVのイメージが強いからだろう。
加えて、ほんのり悪いことをしていそうなヤンキーが好きな文化であることも、胡散臭さに拍車を掛けている。
とりあえず、それを踏まえた場合、何となく納得が出来ない。
そんな疑り深いオレの私見としては、あの消費カロリー表示はノリだ。
要するに、場の空気を読んで出しているだけなのだ。
「お!デブが一生懸命歌ったし、消費カロリーは多めに出したろ!」
「ナルシストのバラードはいけ好かないから少なめで!」
マイクを通して、雰囲気を察知し、それっぽく仕立て上げているわけだ。
やるな、カラオケ機。
つまるところ、オレたちは歌いに来ているつもりが踊らされているっつー話だ。

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