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映画『DUNE/デューン 砂の惑星』を観た

ペーパードライバーに乗れるわけもなし

『DUNE/デューン 砂の惑星』を観た。

 ここ数年、アカデミー作品賞ノミネート作品は出来る限り観ようとしているのだけど、本作はスルーしていた。理由は、これより前に実写化されたデヴィッド・リンチ版の方を観ていなかったから。で、結局それがすげー不評だったと聞いて食指も伸びず、いよいよ「次作も来年公開されるし、予習せず観てみっか〜」と思ったわけだ。おせ〜。

 原作を知らない自分としては、全体的に大人版の『スター・ウォーズ』と言う印象を受けた。ファンの人、ぶたないで。すんません。何と言うか、世界観はロマン溢れるSFっぽさてんこ盛りなんだけど、全体的に暗いのだ。コメディ・リリーフが全く居ない。それもあって、間延びしているようにも捉えられる。良く言えば上映時間の150分ちょいでどっぷり浸かれるし、悪く言えば飽きるほど冗長。ただ、個人的な感想は前者で、CG技術やデザインの素晴らしさもあり、その長さすら楽しませてもらえた。登場人物の服装も数多のメカも全部格好良い。加えて、ストーリーも『スターウォーズ』のep1以降の元老院うんちゃらのくだりと比べると、対立構造が結構分かりやすいように思える。そして、色々グダグダ書いたけど、結局何より最も魅力的なのはティモシー・シャラメの主人公感。ほ……細過ぎるよ! 腐女子受けするジャンプのキャラクターじゃん! 『銀河英雄伝説』かよ、漫画じゃないけど。流石はプリンス・オブ・ハリウッド。

 そんなこんなで結構楽しく観られた。本作はあくまで設定公開程度のプロローグだろうし、より話が展開する続編も楽しみだなー。コケないでほしいなー。あと、すげーどうでもいい話なんだけど、一緒に観てた嫁が「ゼンデイヤ、ちょっとしか登場しないね」って言うから、「ゼンデイヤ、全然出ねえや」って返したらめちゃくちゃシカトされた。サンドワーム、オレを喰ってくれ。

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