見出し画像

架空書籍紹介(85冊目~91冊目)

85冊目「中年ものBLしか書かない文芸部部長オムニバス」
知的で大人しく見えるけれど、中年ものBL小説しか書かない文芸部部長さえ出しておけばどんな話でも書いて構わない、という設定で書かれた作品集。そもそもおっさんはBLではない。ホラー、格闘、ギャグ、文芸バレーボール小説など収録。

※この文芸部部長が出てくる話を既に二つ書いている。新都社「恋愛小説集」の中の二編。
「ハイキューvsサイボーグ」

「バレー部vs文芸部」

86冊目「黒塗り画集」
現役画家百人に声をかけ、キャンバスを黒く塗り潰してもらった絵だけを集めた画集。画家の名前とただひたすら黒塗りのページだけが続く。タッチや個性が分かるわけではない。次巻は「描き出す前の白紙のキャンバス集」こちらも画家の名前が添えられているだけである。

※モノクロへのこだわりはなくします。


87冊目「子どもとの創作遊び集」

裕福でなく、激しい運動もできない著者による、幼い子どもとの創作遊びを紹介。即興演劇要素をふんだんに取り入れたごっこ遊び、替え歌、リズム遊び、室内でもできる軽いボール遊びなど。簡単にできると書きながらも、著者は消耗して息絶え絶えになっていく。

※夏休みは大変だという話。


88冊目「それでもあなたは書きます」

「それでもあなたは書きますか?」というタイトルで企画された一冊。出版不況、読み手より書き手が多い現状、文章力が底上げされたことにより、他人との差が見えにくくなったことといった諸問題に切り込んでいくうちに、書く人は書くという結論に達した。

89冊目「何もしなかったら痩せなかった」
体重を気にし始めた中年男性が、様々なダイエットや筋トレの本を読み、オリジナルダイエットレシピやトレーニングを開発しようとし、しかし結局何もしなかったがゆえに痩せなかった経緯を書いた一冊。「これ一冊で痩せる!」の対極を目指したという。

こっち見んな

※最近体重やトレーニングについて気にかけているので

90冊目「ぬらりひょんの家」
家族がいつの間にか一人増えていて、そいつがぬらりひょんだと気づいた。しかし私もぬらりひょんだった。妻も子どももぬらりひょんだった。私たちはどこから来たのだろうか。蛇口からぬらりひょんが出てきた。食べこぼしにぬらりひょんがたかっていた。

※こちらを原案にして新都社の妖怪アンソロジー企画に「ぬらりひょん」で参加。

91冊目「今日も筋トレしなかった」
筋トレしなかった日にその理由を詳細に書くようにした人の話。そもそも自分への罰として始めた行為だったが、「書くこと」の楽しさを知ってしまい、次第に反省文が小説風になり、エンタメ性も高まり、映画化されるまでに。結局筋トレは一度もしなかった。


この記事が参加している募集

入院費用にあてさせていただきます。