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ぼくと自衛隊

むかし、陸上自衛隊にいました。
今も予備自衛官として認識番号を持っているので、厳密にはまだ自衛官です。

陸上自衛隊に入隊したきっかけは、徴兵を経験した祖父の影響が大きかったと思います。
祖父は二等兵として入営し、三島の野戦重砲兵連隊にいましたが、召集が大戦末期だったこともあり外地に行くことなく国内で終戦を迎えました。
祖父から聞く話は、上官から靴で殴られたとかいうエピソードが多かったですが、軍隊という今はない組織に興味を持つきっかけになったのは間違いありません。

それから月日は流れ、大学で就活する時期になりました。
なにもやりたい仕事はありませんでしたが、ふと自衛隊なら軍隊みたいな経験ができるかなと思いつきます。
そこからの行動は早く、すぐに地本(自衛隊地方協力本部:自衛官のリクルート機関)に連絡して志願書類を提出しました。

試験に合格して入隊案内が届いたら急に現実に引き戻された気持ちになり、ブルーな日々を過ごしました。
ちょうど、やっていた研究が楽しくなってきた頃だったので後ろ髪を引かれるように大学を離れて入隊します。

その後、幹部候補生学校、部隊勤務、学校入校、機関勤務などを経験して転職しました。
それからは予備自衛官として年間5日だけ訓練に参加しています。
現役のときよりも好意的に自衛隊のことが見れている気がするので、自分にとっては予備自衛官ぐらいの距離感が心地よいです。

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