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感謝する日

生きていると 
ヘビーな事に直面する事もありますね。

まあまあの今の歳になると
復活できるのか信じれなく
ベッドでこのまま次の朝が来ないといいのにな
と思う日もあります。

されど朝はやってくるし 
青春の頃とは違ってまわりの事も考えて
のろのろと日常を過ごします。

2年ほど前に 
大好きな先輩が亡くなりました。
最近、お稽古でも、お茶会でも 
お見かけしないなと思っていました。

ある日、お稽古場に行くと
お床に、薄墨で「夢」と書かれた御軸。 

いつもより、少し張り詰めた社中の雰囲気。
御軸の前に点てられたお茶を
代表の方がお運びし、皆で頭を下げる。

同時に、先生が
〇〇さん、亡くなられました。


お茶の知識も豊富で
立ち振る舞いは、きりっとされていて
厳しく優しく礼儀正しい。
背がお高く、着物もお似合い。
日常の話は優しく面白く。
お点前や作法の間違いは
他の人のいないところで
端的に、厳しく指摘してくださる。
厳しいとは、言い方ではなく
そこまで気を行き渡らせないといけないの
と言う厳しさ。
私の茶歴が20年も経った頃に
その上に、自分らしさやよ
とおっしゃってくださった。
私の一方的なお慕いだったかもしれない。
でも、すべてに親切にしてくださっていたな。


今日のような憂鬱な日に私は
〇〇さんを思い出す。

なんのために、お茶してたの。
この日のためにでしょ。
大丈夫よ。あなたは、大丈夫。

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