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珈琲屋の扉

お茶、だけでなく、珈琲も好き。

いつも、家から徒歩で10分ほどにある
小さな喫茶店で豆を買う。
10年を超えて通っている。
天気の挨拶ぐらいはする。

悲しみをかかえている時
私の足は遠のく。
控えめな珈琲屋の主人が心配そうな顔で
挨拶を返すから。
優しさに触れると
つらさをきっちりと認識させられるから。

随分と間をあけてしまった。
でも、私は自分を赦しまた扉をあけた。
珈琲屋はいつでもむかえてくれる。
また、通い出す私を待っていてくれる。

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