見出し画像

どうしよう。電車の中で鼻水ズルズル。オーストラリアでは、、、。

「ティッシュいる?」
もらっておくべきでした。のちのち、恥ずかしい思いをすることになるとは。その時は正しいことをしたと思っていたのです。

どうしよう、鼻水が止まらない!

オーストラリアにきた当初、ホームステイをしておりました。ホストファミリーのおともだちが数人きてホームパーテイー。

わたしは風邪だったのか、花粉症だったのか、今では忘れてしまいましたが、とにかく鼻水がズルズル状態。テーブルではみなさんが会話を楽しんでいるので、わたしは迷惑がかからないよう、小さくズルズルしていました(しているつもりでした)。
食事が終わって、別の部屋でお話をしているときも、また違う方から「ティッシュいる?」と。心配させてしまったみたいと思い、わたしは「大丈夫、ありがとう」と返事をしました。

うそ~あんなにきれいな女性が!!

びっくりでした。
ある日、わたしは電車に乗っていました。

突然「ブー」と大きな音が背後から聞こえました。振りかえってみると、ひとりの女性が鼻をかんでいたのです。
パーテイーだったのか、きれいなドレスを着て、靴はハイヒール。髪の毛も素敵にセットされ、年齢は30代ぐらいの女性。その美しい女性が、顔をくしゃっとして、ティッシュを顔にあてていました。
電車の中はとても静かだったので、彼女の鼻かむ音がひびき渡っていたのです。

日本では電車の中であのように音をたてて鼻をかむ人はいませんし、はずかしいことですよね? 大きな音をたてるのも失礼にあたるかも。しかし、ここでは誰も気にしていませんでした。振り向いて見入ってしまったのはわたしだけ。
もしかしてこれは普通のこと?

いいマナーとは?

わたしは女性の件からまわりを観察し始めました。気にして見てみると、現地の人は、音を気にせず、鼻をかんでいます。ズルズルすすっている人は誰もいません。
思い切ってともだちに聞いてみました。「ズルズルしているのはいけないこと?」って。答えは「Annoying!」でした。Annoying とは日本語で「イライラさせる」「腹立たしい」という意味。

そう、わたしはホームステイ先のパーティーでみなさんにイライラさせてしまったわけです。わたしを心配して「ティッシュ?」といったわけではないのです。わたしに鼻をさっさとかんで欲しかっただけ。

あなたの常識


「郷に入っては郷に従え」よくいわれますね。日本の習慣をそのまま日本ではない国でしてしまった。それがマナー違反になったわけです。
今回の件、ズルズルがいいのか、大きな音で鼻をかむがいいのか、どちらがいい、はないと思います。「郷に従え」なわけです。

もしあなたが違う国、違う土地に行くことがあれば、以下の点を気にしてみてください。

  1. まわりをよく観察する

  2. ともだち、知り合いに聞く

  3. 自分の常識がすべて正しいと思わない

その国、その土地の特別な習慣を楽しんでみたらいかがでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?