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焚き火

夜の終わりまで
リハビリに励む
詩的障害者
過冷却の夜が
凍りつく朝
言葉の焚き火で暖を取ってる

 もう行かなきゃ
 仕事の時間だ
 しかしこの火は消さないでおいてくれ

空の断片が 空の無数の断片が 黄色くなって落ちてくる 
風のなかを舞って 土着の神々に逢いに 
神話の断片 黄色い言の葉が落ちてくる
天の魚の鱗が 光りながら 剥がれ落ちてくる

神様が一行の釣り糸を垂らしている

詩に対してそっぽを向くことが詩に対してもっとも誠実な態度であるような
そんな時代にぼくは生きている

   *

放射状の嘆きを嚥下する夢
二枚の翼が眼を
もう二枚が耳を
最後の二枚が口を塞いでいる
異形の天使が眠っている

   *

黒いミクロコスモスののっぺりした顔


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