20200928|結局戻ってきた思い入れある本。曽野綾子/天上の青
本当に残したい本以外を処分した。
特にこれといった理由はないけど、
整理したかった気分だから思い切った。
大量の本を古本屋に引き取ってもらったが、
色褪せてて引き取れないと返却された本がこれ。
曽野綾子/天上の青 上下
あらすじ
湘南の海の近くの自宅で、庭の朝顔の手入れをしていた雪子の前に、車に乗った男が現れた。朝顔の種を分けてほしいという。冬になり、宇野富士男と名乗るその男は再び現れて種を受け取るが、それ以降、ときどき雪子と付き合うようになる。しかし、富士男は女性と関係を持っては殺害し、遺体を埋めてしまう殺人魔であった。
富士男は殺人やレイプを繰り返す一方、その度に雪子の元を訪れては優しく接する。しかし、やがて富士男は逮捕され、雪子も様々な形で事件を知らされることになる。裁判が始まり、雪子のとった行動は……。
Wikipediaより
確か、今の仕事を始めた年だったはず。
職場の近くに引っ越してバタバタしてたから、
目に止まったのかな。
近くにあった古本屋で購入。
中身も見ず、内容も確認しないまま。
決め手はタイトルとデザイン。
きっと綺麗で爽やかな物語だと思ってた。
読み進めたら急に殺人が起こってびっくりした。
「えっ!?うそ!?」
初めて小説読んで声が出ちゃった。
そこから読み進めるドキドキがたまらなくて、
上下巻一気に読んだのを覚えてる。
★
今から16年前の話だけど、
ここから読書が始まった。
だから処分せずに残しておこうと思ってた。
けど、そんな思い入れがあると片付かない。
決断して売ったのに、結局戻ってきたよ。
上下巻とも。
そうだよね、16年前に買った本だもん。
ふわっと思い立って買った本なのに、
ふわっと思い立って処分したら、
すぅーって返ってきちゃった。
なんか、うれしかった。
手放すなと言われた気がした。
残しとけと言われた気がした。
そして、
忘れるなと言われた気がした。
ほとんど本を処分したら、本が買いたくなった。
新しい本を買いたくなった。不思議だ。
一冊一冊に全部に思い入れは無いけど、
今後はちょこちょこnoteに残しておこう。