プログラミング講師を終えてひとこと
怒るとはなにか?
プログラミング講師としての活動も6月末で一区切り付きました。今は惰眠を貪りながらダラダラとしているさなかです。
プログラミング講師を経験して、一番印象に残ったのは「怒る」とはなんなのか、そのあたりを考えていました。
なぜ怒ったか?
僕は講師としてスクールから、そしてスクールはIT企業からお金を頂いている以上受講生はお客様でもあり、かつ育てる義務があると思っています。
IT企業に就職した受講生は大学を出て間もなく、同期とも大学のサークル感覚でワイワイしている、それは問題ないかなと思っています。
講義の最終課題として、グループで要件定義から設計・実装・テスト・プレゼンまでウォーターフォールのようにプロダクトを作ってもらう事になっているのですが、最初に釘を差したのが功を奏したのか、または僕が設計をある程度「まあこのぐらいかな」と考えたのでスケジュールとしては問題なく実装とテストができていました。
しかし、プレゼン練習の段階で指摘点を受けたときに、講師の確認もなく再実装するということを独断でしていたのでその点はこう注意しました。
講師としては感情的にはならず、「フィックスしているにも関わらず再実装しているが問題ではないか」と講師リーダーに説明し納得してもらった上で、受講生にこのような旨を伝えました。
「このプロジェクトのリーダーは誰ですか?」
「このプロジェクトでは設計・実装・テストもすべてフィックスしているにも関わらず改めて実装するということは設計や要件定義にも反映することは自覚していますか?」
「そのためのスケジュールもないことも理解していますか?」
「再実装すると指示したのは誰ですか?」
実は怒っていない
僕はこのように「怒らず状況を説明してもらう」ということをしていました。
しばらくの沈黙の後、グループのリーダーは「自分の落ち度です」と説明しましたが、その時点でワイワイとサークル感覚でやっているメンバーの口数が少なくなりました。とはいえ結果僕が受講生に「めっちゃ怒ってる…」と言われましたが。
再実装を独断で行う受講生が本来は問題なのですが、あくまでチームとしてプロダクトを作っている以上はリーダーが責務を持つべきだと思い、あえてリーダーにそのようなことを伝えました。
チームとなっている受講生がどのようにとらえるかは分かりません。ただ、チームでのプロジェクトとしては課題が残るようなら現場であればこれより厳しいことは言われるだろうと考え、問題を突き詰められたときにどう捉えるか、チームとして指摘されたらどうすべきかを考えられたのではと思います。
受講生が「怒られた」あとの期待
新入社員で研修を受けていた受講生にとっては「怒られる」というのは一つの心の障壁になったかもしれません。しかし今後、お客様やプロジェクト内ではこのような障壁はいくつも出てきます。それを少しでも体験させることで、その経験を現場で活かすことができるなら講師冥利に尽きます。
では!
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