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🟦世界半導体市場@2024年6月

 SIAが発表した2024年6月の世界半導体販売額は、前年同月比で18.3%の増加を記録し、8カ月連続で前年を上回る結果となり、半導体市況の回復が続いていることを示しています。

🟦2024年6月の世界半導体市場

 2024年6月の半導体市場は前年同月比で18.3%の増加を見せ、499億8千万ドル(約7.2兆円)に達しました。これにより、8カ月連続で前年実績を上回る結果となりました。前月比では1.7%の増加が確認され、生成AI関連の需要増加も大きな要因とされています。四半期ベースでは1,499億ドル(約21.7兆円)の売上を記録し、前年同期比で18.3%、前四半期比で6.5%の増加となりました。

🟦成長をけん引した地域と要因

 米州市場の成長が際立っており、前年同月比で42.8%の増加を記録しました。これにより、世界全体の成長が加速しました。中国も21.6%の増加を見せ、アジア太平洋地域/その他も12.7%の増加を記録しました。一方で、欧州は11.2%減少し、日本も5.0%減少しました。米州の急成長は生成AI関連の需要増加が後押ししており、また南北アメリカ市場の拡大が主な要因とされています。

地域別半導体販売額の推移

前年同月比(2023年6月)

  • 増加

    • 米州:42.8%増

    • 中国:21.6%増

    • アジア太平洋地域:12.7%増

  • 減少

    • 日本:-5.0%

    • 欧州:-11.2%

前月比(2024年5月)

  • 増加

    • 米州:6.3%

    • 日本:1.8%

    • 中国:0.8%

  • 減少

    • 欧州:-1.0%

    • アジア太平洋地域/その他地域:-1.4%

🟦まとめ

 2024年6月の世界半導体市場は前年同月比で18.3%の増加を見せ、半導体市況の回復を示しました。米州市場の大幅な成長と生成AI関連の需要増加が成長をけん引しましたが、欧州と日本では減少が見られました。

 今後の市場動向に注目しつつ、引き続き成長が続くかどうかを見守る必要があります。

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