🟦ルネサス宇宙対応AI半導体用電源設計を発表

ルネサスは、宇宙環境での使用に対応したAI半導体の電源レファレンス設計を提供開始しました。AMDと協業し、主に人工衛星製造会社向けにスムーズな開発を支援します。

🟦ルネサス宇宙対応AI半導体用電源レファレンス設計を発表

　ルネサスエレクトロニクスは、米半導体大手AMDが製造する宇宙用AI半導体向けの電源レファレンス設計を発表しました。この設計は人工衛星製造会社に提供され、開発を円滑に進めるためのものです。今回発表されたレファレンス設計「ISLVERSALDEMO3Z」は、宇宙環境に完全対応しており、特に厳しい電圧許容範囲や大電流、高効率な電力変換が求められる次世代システム向けに設計されています。

🟦宇宙用AI半導体の消費電力問題への対応

　AMDが開発した新しい宇宙用AI半導体「XQRVE2302」は、異常検知や画像解析などの用途が見込まれています。しかし、従来の半導体に比べて消費電力が大きく、電源の安定稼働には高度なノウハウが必要です。ルネサスの電源レファレンス設計は、この問題を解決し、人工衛星に搭載する際の複雑な回路構造にも対応します。

🟦まとめ

ルネサスエレクトロニクスは、宇宙環境対応の電源レファレンス設計を提供開始し、AMDの宇宙用AI半導体との組み合わせで、人工衛星の製造会社にとってスムーズな開発を実現します。これにより、宇宙分野の顧客のニーズに応えるだけでなく、次世代のAIエッジ技術の発展に寄与します。

　宇宙では著しく通信環境が限られているため、エッジAIの需要がさらに高まるかもしれませんね。