見出し画像

GoogleのChromebookに独自チップ?

GoogleがChromeBook向けカスタムSoC開発中

🟩Chromebook用カスタムSoC開発

グーグルは2023年頃を目指してノートブックおよびタブレットコンピューターに独自のSoCを開発しているという噂があります。

グーグルはスマホ用AndroidOSをSamsung、Xiaomi、Oppo、Vivoなど、世界スマホメーカーに提供するソフトウエア企業です。また近年、主に教育市場向けの軽量ノートパソコンであるChromebook用のChrome OSをHP、Dell、Acer、AsusTek、Lenovo、Samsungにライセンス供与して製造しています。OSソフトのリーダーのグーグルが、半導体のハードの開発に進むのはなぜでしょうか?

🟩独自サービスやテクノロジーで差別化

グーグルの独自チップを開発は、自社の製品を差別化するための戦略です。

ソフト・ハード融合

ハイテク企業が独自チップを求めるのは、特定のニーズを満たすチップに独自機能をプログラムできるからです。これは半導体チップのサプライヤーの開発に制約されることなく、サービスやテクノロジーを独自の計画で提供できるメリットがあります。さらに独自チップを使用することで、ソフトウェアとハ​​ードウェアの統合がより効率的になります。

半導体IPが充実

グーグルが開発中のSoCは、世界のモバイルデバイスの90%以上で使用されている、英ARMのIPを使用します。半導体IPライセンスが充実していることで、チップメーカ以外でも設計しやすくなっています。

半導体メーカーと投資競争が必要

先端プロセスの設計コストは上場し続けています。28nmのような成熟したプロセスでも、チップ開発には約5,000万ドルかかります。これが最先端の5 nmプロセスの場合、現在は約5億ドル(約550億円)の開発費となります。このようにチップ開発には巨額の投資と長期的な取り組みが必要です。さらにIntel、Nvidia、Qualcommなどの既存のトップチップ開発者と生産能力を争う必要もあります。

グーグルの戦略は特別なものでしょうか?

🟩ハイテク企業の動向

アマゾン、フェイスブック、マイクロソフト、テスラ、バイドゥ、アリババなどハイテクはすべて、自社のクラウドサービスのため独自チップの開発を進めています。

一番歴史が長いのはapple

アップルは10年以上前からiPhone向けの、独自チップ開発し成功しています。またMacPC向けのCPUをインテルCから独自SoC「M1」に置き換えています。

Googleもサーバーとスマホで

グーグルは2016年にクラウドサーバー用にTPUという独自チップを開発しました。現在はTPUは第4世代まで開発が進んでいます。また自社製スマホのPixel6に独自チップTensorモバイルプロセッサを搭載することを発表しています。

🟩まとめ

グーグルは独自のサービスやテクノロジーで差別化するため、ChromeBook向けカスタムSoCを開発している

クラウドサービスプロバイダーのような非常に大規模企業や、価値のあるアプリケーションを持っているハイテク企業が、独自チップ路線に踏み込んでいる。日本にもチップ開発のスキルはあるので、大規模なハイテク企業さえあれば同じ路線を進めるだろう。

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートは電子立国 日本を支える子どもたちのためにに使わせていただきます。