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デジタル教科書、使用制限撤廃へ

小中高校の児童生徒が使う、デジタル教科書の使用制限について、
従来の「授業時数の2分の1未満」の基準を撤廃するという方針を、文科省が出しました。

読売新聞が46都道府県庁所在地、政令市、東京23区の計74市区に行ったアンケート調査では、9割以上がデジタル教科書の使用に不安を抱いていることが明らかになっています。

不安な点として
①視力の低下など健康面の影響
②家庭の通信環境の確保
③校内外の安定的な通信環境の確保
④教員のICT(情報通信技術)指導力

などが挙げられています。
制限が撤廃されれば、より自由に使えるようにはなりますが、
一番留意しなければならないのは、健康面への影響ではないでしょうか。

今の時期で考えてみると、
暖房設備がある学校で、風がよく当たる席にいる生徒にとっては、
目が乾燥して、タブレットを見るのが辛いというケースもあるのではないでしょうか。

ですので、
「この授業はデジタル教科書じゃなきゃダメだ!」
というふうにはするべきでないと思います。


そして、デジタル環境が整えば、資料を児童生徒のタブレットにすぐに送ることができたり・・と、タブレット1つで全て片付く授業にすることも可能です。

ただ、例えばですが、理科の生物の授業で、
「これが柱頭で・・花粉がくっついて・・」
と画像で見せるよりも、実物を触らせて
「ベタベタしてるな・・だからここに花粉がくっつきやすいのか」

というように、実物を教材として使ったほうが、
効果がある場合も多いと思うので、どこまでデジタルの教材に
頼るべきなのかは、しっかり検討されるべきだと考えます。

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