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【Shake it off. vol.089】 どうしても惹かれるあの女性(ヒト)/003

003/Unen

2018年の初夏、私が独立してすぐにイベントで彼女と出会い、一目で強く引き寄せられた人がいる。

“あ、この人と話がしたいし彼女について色々知りたい。”

そんな風に直感的に感じた。
このイベントではそれぞれ出店していたので互いに体験し合い、少しだけだったがそれぞれについて話す機会があった。

彼女は書家であり、アーティストだった。




現代美術がつなぐ


彼女はいつも黒い服を纏い、優雅でありながらきっと内には熱いものがある情熱的な人だろうと思った。その内に秘めた情熱が外側へ溢れ出しているのが話を少し聞かせてもらっただけでわかる。それ程にまで書を、そしてアートを愛していると感じるし表現者であり続けている。この出会いから半年も経たずして彼女がSNSで現代美術のアーティスト・イン・レジデンスについてアップしているのを見て直接メッセージを送り、そして一緒に参加する機会を得た。

初めて行ってみてこんな面白いことをやってる場所があったのか!と衝撃を受けたし、美術・芸術は元々好きではあったけれど現代美術を身近に感じたことはなかったし、逆に言えば近づきにくいと思っていたくらいだったから私にとっても大きな刺激となった。中でもアーティストと直接話しができどんなところからインスピレーションを得ているかなんかの質問やアーティスト以外の方々から意見を聞くことができるのも、敷居が高く感じていた現代美術のハードルを下げてくれた。この作品は難しくって理解し難いなーと感じたらそれはそれで良くって、五感をフル回転させ解るより感じることの方が大切なんだと気がつけた。

そしてこうした場所に出会わせてくれた彼女にも感謝した。




うちのリビングにある“愛”


そして2021年の1月、久々に再会することになった。きっかけはまたしても彼女の方からで、ベップ・アート・マンスというイベントに彼女が出店し私はオンラインで参加させてもらった。もちろん書がメインだが、サブタイトルとしての“美しい文字ってなんだろう?”というところに強く惹かれたし、パンデミックとなりカルチャーに触れる機会自体激減していたからこそお誘いは嬉しかったし、そしてやっぱり参加して正解だった。

出会った頃から感じていたが、彼女の軸となっている部分が(超絶厚かましくも)自分と似ているな、と確信したから。

表向きにやっていることは異なるが、軸にしていること、要は自分が大切にしていて決して譲れないことというものが彼女と私は似ているんだ。
そんな風にこのイベントに参加して気がついた。

最後に彼女が書をその場で書くパフォーマンスをし、更にプレゼントしてくださるという企画を行なってくれて、ジャンケン大会で幸運にも勝ち残った私は【愛】をリクエストし書いてもらった。

それが現在うちのリビングに飾ってある。

昨年2021年は愛をキーワードに掲げていた私。

その頃は2021年にどんなことが起こるかなんてもちろん分かっていなかった訳だけど、全てが繋がる感覚を覚えたし、このイベントをきっかけにその後彼女の活動をほんの少しだが手伝わせてもらっていて、そして今も続いている。書は未経験だったが、彼女には情熱と愛があったし、私もどこか似た繋がりを感じていたからこうして今もお手伝いを通してアートが繋いでくれている。




人生で初めての書展


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2022年2月、書展を開催した際の彼女の作品たち。
参加型の作品もあったり問いをバシバシ投げかけてくれる作品たちばかりだった。
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彼女と一緒に。少し書展のお手伝いをさせてもらった。
作品についてお話を聞かせてもらっている。


彼女はとっても熱い人。
情熱に溢れていて、パワーが常に漲っている。
私はそれをとても眩しく眺めていたし憧れていたが、昨年から近くで彼女を見ていて思ったのは、自分の芯に大切にしているものを情熱を持って守り抜いていること、貫いている姿だった。だから情熱に溢れていてパワーが常に漲っているんだとわかった。守るべきものがあるというのは人をうんと強くして、そしてパワーが漲るものなんだと痛感した。

今日も彼女に書いてもらったリビングに飾ってある“愛の書”からも、そのパワーをぐんぐんと感じている。



実は私も書かせてもらい、展示してもらいました!
人生で書を飾ってもらうことなんて絶対ないと思っていた…!感動です。




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