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『楽しみ』

入院が長くなってくると、食事や風呂が楽しみになってきます。

今いる病院だと、毎月一日のお昼は赤飯が出ます。
この理由は、何週にもわたる海上仕事の食事が、金曜日だけ毎週同じカレーライスというように、区切りが分からなくならないようにしているのと同様なようです。

1日辺りの摂取カロリーや病状に合わせた食事内容とはいえ、刺激の少ない入院生活の中では、これほどの楽しみはないでしょう。
入院初期の頃は、飲むものにはとろみ。
ご飯はお粥。
おかず類は、離乳食の様に味や風味でなんの料理か想像するものに。

こうして原型を留めない料理を見てうんざりするのは容易にできますが、これってどんな料理かと味わって元の姿を想像してクイズ番組化したり、その作る手順を考えて日常に入れられないかとか考え出すとどんどん愉快になってきます。
現状を楽しめれば、自然と自己治癒力も引き上げられるものです。

今は、塩や脂の制限以外は特に無くなりました。

続く・・・

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