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「フードロスを解決したい」など、嵯峨野高校のソーシャルビジネスラボの探究をサポート

#探究レポ
私たちe-donutsは、京都府立嵯峨野高等学校の探究学習をサポートしています。
今回は、10-15程に分かれる探究ラボの一つである「ソーシャルビジネスラボ」(16名程が4班に分かれ、社会課題に関する探究を実施)を支援してきました。
代表の藤原は、「ソーシャルビジネスとは」という講義の実施に加え、各班ごとのメンタリングを行いました。
以下では、そのうち2班の活動内容を例として取り上げています。

※この記事は、学校の許可を得て作成しています。


「フードロスを解決したい」プロジェクト

生徒メモ_2
生徒メモの一部

このプロジェクトでは、特に「廃食材の再利用」に対し何か自分たちなりの取り組みができないかという議論が行われていました。
しかし、当テーマは様々な問題が複雑に絡むため、生徒たちは何から手を付ければいいか悩んでいました。
そこで、藤原は「フロー」や「バリューチェーン」を考えることを勧めました。今回でいうと、どういう流れで食材が加工・消費され、廃棄されるのかを見つめ、そのうちどこの課題が大きいかを特定するように伝えました。

また、授業後半に、生徒たちから「大手の企業とかがすでに廃食材の再利用をやってるので、自分たちは何をすればいいかわからなくなりました」といった非常に良い気づきが出てきました。
そこに対し、「世の中の人たちがまだできていないことは何がありそうか」(=「ホワイトスペースはどこか」)という問いかけをしました。これを見つけるためのヒントとして、「企業がまだ再利用できていない食材ってどんなものがある?」「再利用してできたモノって、本当に消費・利用されているのかな?」という問いかけを行いました。

「私たちが自ら考えることを大切にした上で、そのヒントを出していただけたのが嬉しかったです。物事の流れを見ることの大切さは、他の様々な場面でも通じてくることだと思うので、ひとつの見方として、覚えておこうと思いました。」

生徒の感想文の抜粋

「不登校の方を減らしたい」プロジェクト

生徒メモ_2
生徒メモの一部

このプロジェクトでは、特に班員の思いが強く、やりたいことが色々と出てくるため、何を行うかがなかなか定まりませんでした。
そこに対し、「みんなの考えをまずは書き出し(発散)、次に構造関係を整理してみよう(収束)。」といったコメントをしました。

また、「不登校」「引きこもり」というのは、とてもセンシティブで難しい問題だからこそ、もう一度当事者や第一次繋がり(保護者や先生)のことを深く想像してみるよう声掛けをしました。
「彼ら/彼女らはどういう一日を過ごしているのかな?」「普段どういう媒体を見ているのかな?」といった問いかけをしたところ、生徒たちの方から「世の中に今ある不登校の方向けの相談窓口は、当事者の目に届いていないのではないか」という非常に良い視点が出てきました。


今後は、どの班も具体策を考え実行するフェーズになってきます。そこで、学校の有するリソースの制約により生徒の自由な発想が縛られないように、当社が支援をしていく想定です。

このように、当社は探究学習で「進め方に迷う」「外部のサポートがほしい」プロジェクトを積極的に支援しています。ご関心のある方はぜひ、お気軽にご相談ください。

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