生理みたいに
毎年だいたい規則正しく春は来るのに
いつも久しぶりだと思ってしまう
なんならきたと思ったら、終わっていたり
生理もそんなふうならいいのに

毎日通販サイトからクーポンが届くのにお金は貯まりやしないしギリギリ赤字で生きている

車のナンバーとか朝のニュース番組の左上とか部屋番号とか値引きになったお肉とか、いろんな4桁にきみは生きていて、青色の炎を蓄える
吹き消したのは私の方だけれど、まだおめでとうって、思ってもいいかな

当たらない日

2日に1回は、更新するゾ！と意気込んでいた五月。毎日窓に涙が流れる。夏に湿度が近づいて、抜けていく感覚は試されているようで、その速度にふるい落とされないように。準備ができなければ置いて、老いていかれるようで。意味のあることしかしないのは、常に正解不正解の2択しかなくて苦しい

しばらく考える時間がなかった。はげたネイルもそのままだった。ヌァア、さすがに、とドラッグストアの1番安い除光液が染み渡ったコットンでなぞる。色素沈着して、ぼんやり、たんぽぽのような黄色が残った。生きるたび、ところどころに溜まっていく垢に気付いては見て見ぬふりをしている。