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#Webマーケティング

鉤括弧付き「コンテンツSEO」からの脱却

鉤括弧付き「コンテンツSEO」からの脱却

アイレップ渡辺氏とJADE辻氏のトークイベント「THE VISION OF SEO」に参加した。少なくとも辻氏は日本のSEO専門家の誰よりも膨大なデータと時間を費やし、世界一複雑なGoogleの検索エンジンのアルゴリズムと格闘し、インターネットの世界をより良く浄化しようという高い志を持つ、まさにSEOの神様と呼ばれるに相応しい日本の宝であることは間違いない。同時に、聴衆の前に降臨するときは、正しさ

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「格好つけたがり」という病

「格好つけたがり」という病

 馴染みのある薄汚い町中華がカフェ風のオシャレな外観にリニューアルした途端に違和感を感じて遠ざけてしまうことがある。町中華は何かに秀でて特別に旨いわけでもなく、ちょうどよい旨さ、飽きのこない長続きする旨さが舌の記憶に吸着し、あの薄汚い外観、匂い、鍋をたたく音が聞こえるとなぜかまた通いたくなる効能があったのに、カフェ風にリニューアルしてしまったが故に、蓄積された心に描く町中華とちょうどよい旨さが結び

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運用型広告が上手くいっている時こそ気をつけたいこと

運用型広告が上手くいっている時こそ気をつけたいこと

 運用型広告は、その名の通り「運用」がわざわざ頭に付くことから終わりない改善の連続に違いないと思われている節がある。予算がある限りは運用は続いていくので誤りはないが、今やAIによる自動入札と最適化が進化し、放っておいてもAIが運用してくれる時代になった。人が運用できる領域は減り、自動化が進み、(私が解釈するに)人間が楽しめる部分はディスカバー(発見)とクリエイティブ(創造)を残すのみとなった。車に

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#(ハッシュタグ)で共感を呼ぶ広告と嫌われる広告

#(ハッシュタグ)で共感を呼ぶ広告と嫌われる広告

「#(ハッシュタグ)」が入った広告を見かけることがある。消費者を巻き込むことで話題化し、普段は見向きもしない消費者にもリーチすることが狙いかもしれない。
「#マクドナルド総選挙」のように、AKB総選挙を模した娯楽として楽しむキャンペーンもあれば、パンテーンの「#この髪どうしてダメですか」のように社会の閉塞状況に対する問いを投げかけ、消費者のアンサーを求めるキャンペーンもある。
 いずれのタイプのキ

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動画広告 「HOW」 の前に考えるヒント〜印象に残った「コイニー」「エアペイ」「PayPay」「シェフズレシピ」CM比較〜

動画広告 「HOW」 の前に考えるヒント〜印象に残った「コイニー」「エアペイ」「PayPay」「シェフズレシピ」CM比較〜

 ブランドのロゴ、色、デザインはいわゆる象徴(シンボル)だ。そのブランドの機能的ベネフィット、情緒的ベネフィット、ペルソナとベネフィットの関係性を表したコンセプトを養分とし、消費者がそのブランドを識別できる象徴的な記号としてのロゴが存在する。
 よく言われている話として、ブランディングとはCI(コーポレート・アイデンティティ)をセットにしたロゴ変更だと勘違いしていることも多い。しかし、ブランドとは

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本当に止めませんか、「紳士協定」というリスティング広告の悪しき慣習

本当に止めませんか、「紳士協定」というリスティング広告の悪しき慣習

 リスティング広告を運用していると「紳士協定」なる悪しき慣習と遭遇することがよくある。「紳士協定」とは、自社ブランド名や自社ブランド名の掛け合わせ語で検索した時に自社以外のリスティング広告が表示されることを防ぐ企業間同士の協定である。自社ブランドや自社ブランドに関連するキーワードで他社の広告を望む人はいないだろうから、それを除外することは当然なことだと思うかもしれないが、次の場合はどうだろう?

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