栄光なきドン・キホーテ

選挙ウォッチャーが、政界に挑む“ドン・キホーテ”たちをレポートします。 ブログ「栄光な…

栄光なきドン・キホーテ

選挙ウォッチャーが、政界に挑む“ドン・キホーテ”たちをレポートします。 ブログ「栄光なきドン・キホーテ」(http://donquixotes.blog.fc2.com/) もご覧ください。 Twitter:https://twitter.com/donquixote2018

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2024年東京都知事選挙告示直前レポート

 2024年6月20日告示7月7日投票で東京都知事選挙が行なわれる。現職の小池百合子・都知事が3選を目指しているが、史上最多となる人数の候補者が乱立。史上稀に見る混戦になっている。しかも、変わった候補、変な候補が次々と名乗り出ており、まさしく“珍獣博覧会”。  それだからこそ、有権者には誤った情報には惑わされず、きちんと候補者を見極めて欲しい。このレポートが都知事選の投票の際の参考になれば幸いである。 ◆東京都知事選挙立候補予定者一覧 東京都知事選挙の候補者数は2016年は

    • 2024年福生市長選挙・奥多摩町長選挙レポート

       このところ西多摩地区の首長選挙が相次いで実施されている。4月の福生市長選挙と、5月の奥多摩町長選挙である。どちらの選挙でも残念ながら候補者には会うことが出来なかったのだが、備忘のためにもレポートにまとめておくことにしたい。  福生市も奥多摩町の所属する西多摩地区は、かつての「西多摩郡」である。西多摩郡は1878年(明治11)に発足。当時は1町(青梅町)93村。現在の青梅市、福生市、羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町、奥多摩町、檜原村を含む地域であった。当時は神奈川県に属

      • NHKから国民を守る党をぶっ壊す!11~泥沼編~

         私は以前からこの「栄光なきドン・キホーテ」で「NHKから国民を守る党をぶっ壊す!」という記事を書いていた。「NHKから国民を守る党をぶっ壊す!10~炎上編~」を2022年6月に公開してからすでに2年近く経っている。その間にNHK党は分裂。現在は大津綾香党首率いる国政政党「みんなでつくる党」と、立花孝志党首率いる政治団体「NHKから国民を守る党」の2つが存在している。ここに至る経緯には様々な波乱があった。2年間の歩みを振り返り、今後の展望を考えていきたい。 ◆参院選公示 2

        • 小西彦治の華麗なる選挙遍歴

           最近一部で注目されている人物に小西彦治氏がいる。なぜこの人が注目されているのか。それはとにかく選挙に出まくっているからである。  小西候補は2月18日投票の長野県松川町長選挙に立候補していた。その前は2月11日投票の和歌山県印南町長選挙に出馬していたばかりだ。その一週間前の2月4日投票の山形県舟形町長選挙にも出ていた。1月21日投票の長野県荒市長選挙、1月28日投票の三重県川越町長選挙、と連日のように選挙に立候補しているのである。当然ながらその全てにおいて落選している。

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        2024年東京都知事選挙告示直前レポート

          2024年八王子市長選挙レポート

           八王子市長選挙が1月14日告示された。  3期務めた石森孝志市長(66)が引退。新人5人の争いとなった。1月21日の投票日に向けて激しい選挙戦となった。 ◆八王子市長選挙立候補者 八王子市長選挙に立候補したのは次の5人。  石森孝志市長は初宿和夫候補を後継指名。「初宿」は「しやけ」と読む難読漢字。さっそく出陣式で自民党の茂木幹事長が「しけや」と名前を間違えたらしい。八王子市は自民党の萩生田光一・前政調会長のお膝元だが、安倍派の政治資金パーティー裏金問題がどう選挙戦に影

          2024年八王子市長選挙レポート

          2023年江東区長再選挙レポート

           4月の統一地方選挙で実施された江東区長選挙は、自民党所属の山崎一輝都議と、木村弥生・元代議士が激突する保守分裂選挙となった。激戦の末に木村・元代議士が当選を決めた。  ところが、当選したばかりの木村区長が、選挙期間中に有料広告動画をYouTubeに掲載したことが公職選挙法違反ではないかと問題となった。また、このYouTube動画を提案したのが江東区を含む東京15区選出の柿沢未途代議士であったことも発覚。柿沢代議士は9月に法務副大臣に就任していたばかりだったが、10月31日

          2023年江東区長再選挙レポート

          2023年朝霞市議会議員選挙レポート

           埼玉県朝霞市議会議員選挙が11月26日告示、12月3日投票で行なわれた。  定数24を32人で争う選挙だったが、なかなかカオスな顔ぶれが揃い、興味深いものとなっていた。 ◆朝霞市議会議員選挙立候補者 朝霞市議選に立候補したのは次の通り。  朝霞市議会はもともと、富岡勝則市長の与党会派であった輝政会が24議席中11議席を占めていた。それが2022年12月、富岡市長の埼玉県議会議員選挙の対応を巡り、うち7人が離脱し新会派「あさか未来」を結成した。残る4名は「進政会」と会派名

          2023年朝霞市議会議員選挙レポート

          2023年東京都議会議員(立川市)補欠選挙レポート

           9月に行なわれた立川市長選挙には、立川市選出の都議2人が立候補した。そのため、立川市選出の都議2人が共に辞職。立川市は都議がいないという事態となってしまった。  その都議会議員の補欠選挙が10月6日告示、15日投票で行なわれた。 ◆立川市都議会議員補欠選挙立候補者 立候補したのは次の3人。2議席を巡っての激しい選挙戦が繰り広げられた。  辞職した都議2人の後継と、市長選にも出馬した都民ファーストの候補者の3つ巴という、市長選とほぼ同じ構図となっている。  酒井大史市

          2023年東京都議会議員(立川市)補欠選挙レポート

          2023年統一地方選挙(東京)レポート〈市町村長選挙・市町村議会議員選挙〉

           引き続き、都内の選挙の結果を見ていきたい。区部に続いて市町村部の選挙を見ていこう。区部ほど候補者数は多くなかったが、ここでも激戦が繰り広げられていた。 ◆八王子市議会議員選挙 定数40に58人が立候補。多摩地域では最大の立候補者数となった。投票率は43.84%で、前回の44.89%を下回った。  党派別当選者数は次の通りとなった。  八王子市は自民党と公明党が議会過半数を保持する保守王国。しかし、自民党は前回より3議席減らしている。そのぶん、立憲民主党、共産党、都民フ

          2023年統一地方選挙(東京)レポート〈市町村長選挙・市町村議会議員選挙〉

          2023年多摩市議会議員選挙レポート

           統一地方選挙の一貫として東京都多摩市議会議員選挙が4月16日告示、23日投票で実施された。 ◆多摩市議会議員選挙立候補者一覧 多摩市議会議員選挙は定数26に38人が立候補した。多摩市は野党系の阿部裕行市長がいることもありもともと野党が強い地域である。  立候補者は次の通り。  政党別の立候補者数は次の通り。( )は現有議席。  現有5議席の自民党は、1人上乗せの6名を擁立。公明党、共産党、立憲民主党、生活者ネットワーク、社民党は現有議席と同じ人数を立てた。前回1議席の

          2023年多摩市議会議員選挙レポート

          2023年立川市長選挙レポート

           8月27日告示、9月3日投票で立川市長選挙が行なわれた4期務めた清水庄平市長が引退を表明。新人5人による選挙戦となった。 ◆立川市長選挙立候補者 立候補したのは次の5人。  清水市長から後継指名を受けたのは清水孝治・自民党都議。自民党が推薦している。清水市長と同姓だが、血縁関係はないらしい。  また、4年前清水市長にわずか257票差で敗れた酒井大史・立憲民主党都議も立候補。「特定のイデオロギーの対決にしたくない」と政党に推薦は求めていないが、立憲民主党の市議や共産党が

          2023年立川市長選挙レポート

          2023年東大和市長選挙・市議会議員選挙レポート

           統一地方選挙の一環として、東大和市長選挙・東大和市議会議員選挙が4月16日告示、23日投票で実施された。市長選は自民党が分裂。それを受けて市議選も自民党経歴の候補が分裂するという、激戦となった。その東大和市長選挙・市議会議員選挙をレポートする。 ◆東大和市長選挙立候補者 東大和市長選挙は、3期務めた尾崎保夫市長が引退。その後任をめぐって争われた。立候補したのは次の通り。  新人3人の争いとなった。  自民党は市総支部が根岸聡彦・前市議を推薦。  一方、地元選出の木原

          2023年東大和市長選挙・市議会議員選挙レポート

          2023年武蔵野市議会議員選挙レポート

           今回の統一地方選で最初にウォッチしたのは武蔵野市議会議員選挙であった。告示日の4月16日にたまたま別件で武蔵野市に出かけていたのが幸いだった。 ◆武蔵野市議会議員選挙立候補者 武蔵野市議選は定数26に対して40人が立候補していた。  そのポスター掲示板を見て驚いた。  なんだこれは! まさしくカオス。  炎上系YouTuberの煉獄コロアキ候補は、アニメ「鬼滅の刃」のキャラクター煉獄杏寿郎のコスプレ写真をポスターに用いている。  また、政治家女子48党の佐野香候補の

          2023年武蔵野市議会議員選挙レポート

          2023年統一地方選挙(東京都)レポート〈区長選挙・区議会議員選挙〉

           投票日からだいぶ経ってしまったが、4月23日に行なわれた統一地方選の東京都内の選挙ごとのまとめをあげたいと思う。今回は候補者に会うことよりも、出来るだけ多くの選挙区のポスター掲示板を見るように心がけた。そのため、ウォッチとしては不十分になってしまっている。まとめというよりは感想になってしまっているのだが、備忘のためにも書き残しておこうと思う。  なお統一地方選挙(後半戦)は4月16日告示、23日投票。都内では12の区長選、4の市長選、2の町村長選、21の区議選、20の市議選

          2023年統一地方選挙(東京都)レポート〈区長選挙・区議会議員選挙〉

          2023年品川区議会議員選挙レポート

           統一地方選挙の一環として、品川区議会議員選挙が4月16日告示、4月23日投票で行なわれた。 ◆品川区議会議員選挙立候補者 品川区議選に立候補したのは次の通り。定数40に58人が立候補した。  政党別の立候補者数は次の通りとなる。( )は前回の当選者数。  品川区では昨年区長選挙が行なわれている。史上稀に見る激戦となり、再選挙の結果、森沢恭子新区長が誕生した。  区長選では各党とも森沢区長の対立候補を支援。森沢区長を支援したのは無所属の妹尾麻里区議のみであった。しかし

          2023年品川区議会議員選挙レポート

          2023年都議会議員補欠選挙(大田区)レポート

           5月26日告示、6月4日投票で都議会議員補欠選挙(大田区)が行なわれた。 ◆都議会議員補欠選挙(大田区)立候補者 自民党の鈴木晶雅都議(当選)と都民ファーストの会の森愛都議が大田区長選挙のために辞職したことに伴う補欠選挙で、定数2に6人が立候補した。  区長選で落選した森愛・前都議が、自身が辞職したことが理由の補欠選挙に再出馬してきたことから疑問の声があがった。国会議員であれば、自らが辞職した選挙区の補欠選挙に出馬することは禁じられているが、地方議員の場合その限りではな

          2023年都議会議員補欠選挙(大田区)レポート