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介護施設とアロマとボランティア

 おはこんばんちは。碧です。
 町田で介護とアロマで何かしようと企んでる人です。

 先日Twitterで介護施設におけるアロマについてアンケート取りました。内容は「あなたの施設でアロマは導入されているか。している場合はボランティア(有償か無償か)?それとも保険外サービスとして導入しているか。

 結果としてやはり7割がまだ導入しておらず、ボランティアが多い。材料費を施設が持つ有償ボランティアが優勢だけど、インフォーマルサービス(保険外サービス)と導入されている所もあり、むしろ3割導入している!7割はまだ知らないだけ!ととらえることが出来る(前向き前向き~)

 こうしてアンケートを取ってみると、考えるべきところが出てくるので、またアンケートを重ねていこっと。

 さて。じゃあその7割の施設はなんで導入しないのか。理由を想定してみると、「お金がかけられない」、「効果が分からない」、「アロマテラピーをそもそも知らない」…辺りかなぁ。
 アロマテラピーは団体によって色々と考え方に差異があって、そこから使用方法も変わってくる。施設では様々な疾患を持つ人がいて、しかも少ない職員で対応しないといけない。だからそんな余裕がない。じゃあその道のプロを…となると、今度は金銭面での壁が出てくる。だからボランティア。福祉施設はボランティアに頼っている。

 以前習った介護美容では、先生がとにかくボランティアに対して「責任がない」「技術として云々」といい、一番はプロとしてサービスを提供することの大切さを訴えていた。15分の流れ作業のハンドトリートメントじゃなく、きちんとカルテを作ってトータル30分施術する。お金の払って受ける価値ある技術だから誇りをもって施術しなさい。とね。でも一番は自分たちが作り上げ技術を無料でホイホイされたら、それを仕事にしようとしている人が成り立たなくなる、という理由。
 受講生の中には習得した技術を無償サービス(ボランティア)で行うつもりの人もいて、それを全否定するような内容だったので、「あれってどうよ!ボランティアだって責任とるし!人の為だし」とぶつくさ言っていたりした(そこじゃないという思いは閉まっておいた)。

 介護でアロマというと、割とどの本でもまずボランティアが出てくる。セラピストが施設にボランティアとして入り、15分程度のハンドトリートメントを行う。ご利用者は気持ちが良いからとても満足で、その後落ち着く人も多い。QOL向上の一助にもなり、介護職員も香りで癒されて、その結果施設も満足。素晴らしい。
 ではここでセラピストの方のメリットを見てみよう。利用者とのコミュニケーションは楽しい。更に様々な症状の人に触れてサービスを行うというのはかなり経験値アップにつながる。セラピストは施術の分だけ上達するけれど初心者の頃はなかなかそういう機会に恵まれない。だからボランティアはうってつけ。その上「人の為に何かしたい!」という欲求を満たせる。
 でも実はこの欲求が厄介で、そういう人の中には惜しげもなく技術を放出する人が出てくる。そりゃあちょっとの差で有償と無償になるなら、無償を頼むよね。それが保険外サービスならなおさらだよね。そうなると市場が荒れかねない。プロとして活動している人が弾かれてしまう。

 これはハンドメイドの世界などによくありがちで、自分が端切れなどで作っていたものが褒められ、バザーとかでちょっと売れて、それが嬉しくて材料費だけ貰えたらいいの!とガンガン作り始める。でもその人は実は配偶者なり、保護者なり、財産なりがあり、生活が安定している。だからそれでいいのだけど、それでプロとして収入を得ようとしていたら、その製品に材料費や人件費、家賃や光熱費等などを組み込んだ値段設定をしないといけない。だから必然的に高くなってしまうのだけど、なまじお金を稼ぐことが汚いとか下品とかいう風潮があるし、戦う相手は価格破壊のボランティアだと、可能な限り安くしようとして自滅してしまう。前出の先生はそれを心配している。

 お金稼ぐことは悪じゃない

 閑話休題。話をアロマのボランティアに戻そう。私がアロマを勉強しているのは、それで収入を得ようとしているから。プロとして責任を取るべく勉強していたら、いろんな分野に通じていて、それが面白くてドはまりしてしまったのだけど、一般的にはアロマテラピーは民間療法と呼ばれるもので、本当に気軽に始めている人から、ガチの研究者まで千差万別、多少の流行廃りがあれど団体ごとに考え方に差異があり、なかなか統一されないのが困った所。でも上手くマッチングするとメンタル的にもフィジカル的にも、かなり良い効果が期待できる。
 それを物凄く時間をかけて、お金をかけて、手間をかけて学ぶのだから(くどいようだけど団体によって色々だし、民間資格だから国の規制もない)、施設のアロマ導入がボランティアベースだと辛い。いや、エントリーとしてボランティアはいい。むしろ素晴らしい。特に特養などでは生活保護の方もいるので、そういう方にも提供が出来る。けれど、そこが延々と続くのがよろしくない。希望者に平等に…という事で短時間に済ませないといけなくなる。

 それにボランティアだとやっぱり精油に制限が出てきてしまう。色々な精油から選んでもらいたくても費用がぁとなる。でも全額自己負担であれば、いいのを選んでもらえるでしょ。精油って高いから、施設負担(有償ボランティア)はおろか、無償ボランティアも限定されてしまう。

 だからボランティアで好感触な施設は、是非とも本格的に保険外サービスとして導入してほしい。

 私、セラピストとしては駆け出しだけど、めっちゃ勉強してますし、これからも勉強していきますよ~。分からない事、一緒に調べていきましょう!

 だってあのタッチケアされた時の感動を共有したいんだ


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