落合博満という男

落合博満という人間になぜ魅かれるか考えてみた

①ブレない心?

②自分が中日ファンだから?

③オレ流だから

そこもあるけれど、選手、周りに向けた気配り、有言実行力、自分の目の前で起きていることと紳士に向き合っている所だと思った。

自分は監督時代・解説者時代のことしか知らないからその中のエピソード


落合氏はベンチで絶対に表情を出さなかった。理由はベンチの顔色を気にして仕事をさせるのは違う。目の前の野球を選手には取り組んでほしいとのこと。心の中では「バカヤロー」「なんで見逃し三振で帰ってくるんだ。責めて振れよ」とか思っていたらしい。

でもそれを安易に教えない。自分で考えさせる。考えて考えてわからなくて質問をしてきたら教える。

この方法は賛否両論がある。「先に教えたほうが選手のため。」「優勝するなら教えたほうが確立は高い」など意見がある。

私は落合氏のやり方に感銘を受けた。なぜなら人間というのは教えられて言われた通りやるとそれなりにできるが長続きしないその場凌ぎの力量になってしまう。

落合氏は優勝を目指して「勝てばいいんだろ」と常に言っていたが選手が本当に自分の中で答えを見つけるまで黙って見続け、選手がそれを全うした人物だと思う。

だからこそこの力が身に付きリーグ優勝に導いたんではないかと分析をする。

また知ったかぶりをしないところも優れていた。

落合氏は現役時代「野手」だった。だから「投手」のことはわからない。

監督時代は「投手コーチ」にすべてを任せ、投手のことには口を出さなかった。

投手コーチは監督から絶大な信頼をされ「投手監督」となる。

落合氏は言う。「だって知らないから。わかんないんだもん。みんなわからないことにあーだこーだ口を出して失敗する。」

これってすごい単純なことなんだけれどなかなかできなくないですか?

現代の若者自分を含めて一日何回「知ったかぶり」をして何回自分の首を絞めているか。

世の中の上司が何回知ったかぶりをして何回部下の心をスポイルしていますか?

これを言うと「責任転換じゃん」と批判されると思う。でも落合氏がすごいのは「責任はすべて自分でとる」と明言していることだ。

多くの監督は責任という怖さから知ったかぶりをして色んな事に口を出し、結局ぐちゃぐちゃになる。けれど落合氏はすべての責任を取ってくれる。

コーチには「12球団どこでも欲しがられるコーチになれ」と常日頃言っていたらしい。

選手を育て、さらにはコーチも育てる落合氏は筋の通った間違いなく自分が尊敬をする人物だ。

落合氏と逆の考えで結果を残したのが星野仙一氏だ。

星野氏は選手の一球一打に喜怒哀楽を爆発させ、チーム一丸となって戦う戦闘集団を作り上げた。

その方法は落合氏とは真逆に見える。でも三球団を優勝に導いた名監督だ。

私自信も好きな監督である。

星野氏はチームを目立たせ、積極的な若手起用、選手が涙を流せば一緒に流してくれる人間味があふれる人物だ。

でも二人の素晴らしい人物に共通していることは

「自分の軸をもってブレない」姿勢。


私自信今は軸が見つからず、ぽきぽき折れまくり。

でもいつかこの二人のように自分自身の軸をしっかりと作りたい

そんなことをふと思って書いてみました