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解説付き!自分の市場価値は〇〇で決まる。市場価値を理解すれば転職を制す。

こんにちは!

皆さんは「自分の市場価値」について考えたことはありますでしょうか。もし市場価値について考えず、理解しないまま転職活動をしていると、不本意な転職になってしまうかもしれません。市場価値について考えることは、自分と向き合い、結果的に今後の人生について考えることでもあります。是非当記事を通じて、一緒に「自分の市場価値」について考えていきましょう。


自分の市場価値=需要と供給で決まる

求人市場は需要と供給の関係によって成り立っています。以下は転職希望者数と求人数の推移です。2021年7月時点の求人倍率は約2.3倍です。求人倍率が1より大きい場合は「求職者数よりも求人数」が多い状況。すなわち企業が採用活動をしていることを意味していて、求職者側からみると「売り手市場」です。逆に1以下の場合は、求職者数のが多い状況ですので、企業側からみると「買い手市場」です。 

参照:doda 転職求人倍率 2021年7月

市場の考え方=需要

まずは各業界がどれくらいの市場規模なのか、自身が勤める会社の業界はどれくらいなのかを把握しましょう。市場規模の大きさだけではなくて、成長率にも着目して、今後さらに拡大するのか縮小傾向なのかをみていきましょう。業界動向を見ていく時は抽象度高くてOKです。難しいことは考えずに、なんとなく肌感で各業界動向を理解してください。

次にあなたが興味ある業界をいくつか選定して、業界1位の「IR情報」をみていきましょう!IRとはインベスター・リレーションズの略語で、投資家向けに上場企業が、経営戦略や財務など様々な情報を開示した資料。上場企業であれば、HPに必ず決算説明資料などが掲載されているので、そちらをチェックしてみましょう。

例えばインターネット広告業界最大手の「株式会社サイバーエージェント」の2022年度1Qの決算資料の一部です。業界トップが停滞しているのか、成長しているのか、その要因はどんなところにあるのかを考えてみてください。業界トップ以外は、そこまで見る必要はありません。ただし、受ける企業が上場していれば最低限確認しておきましょう。

2022年1Q決算資料「株式会社サイバーエージェント」

とはいえ、IRってなんだろう、決算書なんて読んだこともないし、よくわからない!という方が多いと思います。

そんな方には「シバタナオキ氏(以下経歴)」の決算関連の説明ブログがわかりやすくオススメです!noteでブログを掲載しています。とても勉強になる内容ばかりなので、是非読んでみてください。

元・楽天株式会社執行役員、東京大学工学系研究科助教、スタンフォード大学客員研究員。東京大学工学系研究科博士課程修了(工学博士、技術経営学専攻)。スタートアップ(AppGrooves / SearchMan)を経営する傍ら「決算が読めるようになるノート」(https://irnote.com/)を連載中。経営者やビジネスパーソン、技術者などに向けて決算分析の独自ノウハウを伝授している。2017年7月に書籍『MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣』を発刊。 引用元:シバタナオキ cakes

決算資料から各業界の市場を読みとることは、あなたの価値にも大きく関わっていきます。後ほど説明しますが、成長している業界での経験は、あなたの価値を高めるひとつになる得るからです。また、仮に市場規模が縮小している場合、一概には言えませんが、会社業績にも関わってくる可能性が高いです。もしも業界と共に会社売上げが下がっていれば、従業員の給料減や早期退職なども十分に考えられます。業界動向を知るには、業界トップの上場企業の「IR情報」をみて把握していきましょう!

活躍の可能性=供給

市場を知ることの重要性は理解できたと思います。次はあなたの「価値」にあたる「供給」についてです。当たり前ですが「市場(需要)が大きい業界で企業が求める人材(供給)はなにか」を知ることが重要です。一般的にあなたの市場価値は「成長していく市場から求められる人物」を基準に決まっていくということです。

要するに、あなたが活躍しやすい貢献度が高そうな会社を探していけば、自ずと内定率は高くなります。あなたが活躍できるかどうかをみていく判断材料としては、以下のポイントをみていきましょう。

・企業は、どんな人物を求めているのか?
・中途入社が活躍できる社風があるのか?
・その会社の強みが自分の強みとリンクするのか?
・あなたが働きやすい環境なのか?

求人を出す以上、企業側は採用したい意図が必ずあります。また、そこの部署は会社の強みかどうかも重要です。例えば、法人向け営業職の求人募集の場合「主軸事業の売上げは営業職の社員によって伸ばしているのか?」どうかです。

会社によっては、プロモーションが上手で売上げをあげているケースであれば、マーケティング関連部署が会社の強みです。一方、営業職の社員によって売上げを伸ばしている場合、営業部の人的リソースが会社の強みともいえます。営業部といっても「大手企業担当なのか・中小企業担当なのか」などどのような組織体制かによっても変わってきます。

あなたが希望する部署は、会社の中でどんな立ち位置で規模なのか、どのような方が活躍しているかは調べてみましょう。もし調べてもわからない場合は、面接の逆質問時間に色々と聞いて確認してみましょう!

他にも、自分の市場価値を知るにはいくつか「転職サイト」に登録してみるのもいいでしょう。転職サイトに登録すれば、あなたの経歴をみた企業側の採用担当者から、スカウトメールが届いたりします。スカウトメールの企業先を確認していくと、業界や会社規模など傾向があるかもしれません。

転職サイトによって、条件マッチ(年齢や職務経験等)で一斉型送信しているケースも多くあります!スカウトメールに一喜一憂せずに、自分の市場価値を知るひとつとして活用してみましょう。

市場価値を高める方法とは

市場価値を高めていくには、まず自分に合う仕事について考えていく必要があります。自分に合う仕事は、あなたのパフォーマンスを最大限引き出してくれて、結果的に企業側からも評価されるからです。以下の図のように「好きなこと × 強み/得意 × 需要がある」掛け合わせから考えていきましょう。

・好きなこととは?

あなたの好きなことを書き出してみてください。できるだけ具体的になるように好きな要素を分解していきましょう。例えば「スポーツが好き」→「スポーツを観戦するのが好き」→「海外サッカーをよく見る」→「サッカーチームの戦略や1試合毎の戦術を考えるのが好き」というように、抽象的な内容を具体的にしていくことが重要。もしかしたら企画職的な分野が自分には合うのかもしれないと新しい道が見つかるかもしれません。

・強み/得意なことは?

あなたの強み/得意とすることを書き出してみてください。書き出す際は「役割、スキル、経験(社内/社外)、業種、行動特性」にわけて考えていきましょう。詳しくは次の段落で説明します。

・需要があることとは?

需要があるかどうかについては、前述に記載したように興味がある業界でどのような人材を必要としているのかを把握していきましょう。あなたの「好きなことや強み/得意なこと」を掛け合わせて、活躍できる可能性があるのか、みていくことで「あなたに合う仕事」の方向性がわかっていきます。

強み/得意なことを見つける方法

「役割、スキル、経験(社内/社外)、業種、行動特性」にわけて考えて書き出してみてください。

  • 役割とは「法人営業、個人営業、カスタマーサポート、事業部責任者」など

  • スキルとは「テレアポ、インサイドセールス、フィールドセールス、提案資料作成、Webディレクション」など

  • 経験とは「上場企業との折衝、スタートアップ、10名の社員マネジメント、採用面接、1年で売上げ2倍」など

  • 業種とは「ITサービス業界、教育業界、製薬品業界、小売業界、人材サービス業界」など

  • 行動特性とは「リーダーシップ、誠実、主体性、傾聴力、目標達成、改善思考」など

上記の部分では正解や不正解はありません。できるだけ思い当たることを考えていきましょう。

ひとつひとつの要素をみると、多くの方が持ち合わせている内容も多いかと思います。では掛け合わせたらどうでしょうか?掛け合わせることで「希少性」が増します。希少性を高めることこそがあなたの価値を高めることです!カテゴリーに分かれて、職務経歴書に記載することで採用担当者にも読みやすく伝わりやすい効果もあります。

言うまでもありませんが、嘘はいけません。ひとつひとつにあなたなりのストーリー(説明)ができれば問題ないです。自分には希少性がまだまだ足りない!という方のが多いでしょう。大半の方がそうだと思います。

あなたの要素に「〇〇、△△」など何を掛け合わせることができれば、より希少性が増すのかを考えてみてください。スキルを増やすのか、成長する業界での経験を手に入れるのか、十人十色の方向性があるかと思います。

注意してほしいのは、やみくもにスキルを磨くのはやめましょう!目的ない行動は問題があります。あなたが目指していきたいキャリア、方向性を軸に考えることが重要です。努力すればいいのではなくて、正しい努力をして自分に合う仕事、キャリアを掴んでいきましょう。

業界や会社を選ぶコツとは

前提として大事にしてほしいことは「あなたが興味ある業界」という軸は忘れないでください。それを踏まえてオススメな業界としては、IT業界は外せないひとつの選択肢かと思います。理由としては今後日本含めて世の中の軸になる業界だからです。以下、世界の時価総額の変化をみていきましょう。従来は石油や小売や通信などが上位でしたが、ソフトウェアの企業がTOPを占めているのがわかると思います。

参照;ファイナンシャルスター

他にも、マイクロソフト含む世界的大企業5社の時価総額が、東証1部を抜いたニュースは驚きの事実です。

要するに、テクノロジーを活用できる会社が今後より成長していく流れともいえるでしょう。IT業界だけではなくて、医療/物流/小売/アパレル/商社など、全業界においてテクノロジーをどのように駆使していくのかが、今後の社会を生き残るポイントです。各会社がどのような戦略を考えているのか注目していきましょう!

また、会社を選ぶ際に就職転職ランキングなどを参考にする方がいますが、あまりオススメしません。「上場企業だから安心、人気の企業だから大丈夫」などの根拠はなんでしょうか。本質からずれています。海外企業に買収された。早期退職で人員削減をおこなった。会社が倒産した。誰もが予測できない社会なのです。

情報に惑わされて、こんなはずじゃなかった!と後悔するくらいなら、自分の人生は自分で決めた方が納得がいきます。

・やりたいことが見つからない。どうすればいいですか?
やりたいことが見つからないという悩みを持つ方は多いと思います。大丈夫です。やりたいことが見つかっている人の方が少ないです。無理にやりたいことを見つけにいくのではなくて、あなたが仕事をしていて「ワクワクすること、楽しいなと思えること」を大事にしてください。やりたいことがなくても、仕事をしていくことで結果的にやりたいことってこういうことなのかな?と見つかってくるものです。

・会社の社風、働いている社員の方々を会社選びにすることはダメでしょうか?
会社の社風はとても重要です。ベンチャー企業であれば、経営者がどのような方なのかをチェックしましょう。規模が100名以下とかであれば、経営者の色がとても反映されるからです。一方、中規模や大企業においては、社内制度や口コミサイト、社会的な取り組み事例など、様々な情報を集めて、自分と合うのかを判断するしかないです。働いている社員と話す機会があれば、是非内情を色々と聞いてみてください。大きい会社になればなるほど、部署によっては全然違う会社みたい!という声もありますので考慮しておきましょう。

・複数の会社より内定をもらいました。どのように判断するのがいいでしょうか?
判断する上での情報が人によって様々なので一概に言うのは難しいです。参考までに、ひとつの判断として、将来的に成長角度が高い会社を選ぶことを、ひとつの要素にすることは良いと思います。また、あなたのキャリアを考えて「自分の市場価値が高くなる」会社を選択する方が、もしも将来的に再度転職することになっても有利になる得るので、判断のひとつとして参考にしてください。あなたにとってどちらがシナジーになるのか?

会社を選ぶ軸は1つに絞って考える

  • 定時で帰れる会社がいい

  • リモートワークができる会社がいい

  • 自分の市場価値があがる会社がいい

  • 給料があがる会社がいい など

誰しもが転職する上で、今より良い状態を目指したい!転職するなら色々な要素を満たしたい!などと考えるのは当然です。もちろん、それを否定するつもりはありません。結果的にそのような会社と出会えれば越したことはありません。

あれもこれもとなると、あなたにとって本当に大事にしたいことがブレてしまう可能性があります!重要な考え方は、あなたが望むキャリアを実現していけるかどうかです。

あなたのキャリアを考えた際に決めた軸は、ライフステージや社会情勢などによって変化していくものです。今回あなたが決めた軸に固執することなく、柔軟に人生の節目で考え直していくことを理解しておきましょう。

あなたの幸せは他人が決めることではないです。あなた自身が軸をもち選択して決めていくものです。誰もが自分の人生、楽しい道を歩みたいはずです。充実した人生を送るために自分と向き合ってみてください。

まとめ

  • 自分の市場価値は「需要と供給」で決まる。

  • 市場規模は成長率に着目して、業界トップ企業のIR情報をみて把握する。

  • 市場価値を高めるためには「好きなこと、強み/得意、需要がある」観点から考える。

  • 希少性を高めることこそがあなたの価値を高めることに繋がる。

  • やりたいことは無理に見つけなくていい、仕事でワクワクすることから考える。

  • あなたが望むキャリアを実現する為に、軸は1つに絞って考える。


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