耽愛。

心が乾涸びた時。心が冷たくなった時。僕はただ愛に耽りたいと願う。それが叶えば、神様だっていらない。

しかし、僕を包み込んでくれる愛はなかなか見つけることができない。世の中には、純粋な愛を阻む物ばかりだ。愛を馬鹿にする者、愛を消し去ろうとする空間、まるで愛がなかったかのように諭す時間。
 
愛はどこにある? 僕は自分の胸に問う。僕の内にあるのか、外にあるのか。探せば見つかるものなのか、時分が合えば現れるものなのか。分からない。僕は愛がなんなのかも分かっていないのかもしれない。ただ、欲望の筵の先の、何かとしてそれに縋りたいだけなのだろうか? 

だけど、それでいい。答えなんて、そもそもない。僕はただ、愛に耽っていたいと思う。それでいい。それ以上でもそれ以下でもない、純粋な欲求。そういうものって大切にしたい。

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