ためにならない、くだらない話を少々
私は緊張していた。
元々の引きこもり生活にプラス、コロナ騒動も重なりかなり久しぶりの美容室、外出、家族以外との会話…そして初めての美容室を予約してしまったから。たった一席で一人の美容師さんが営まれてるそこを発見し、もしかしたら合ってるかも…と勇気をだして行ってみようと思っていた。
そろそろ準備しよう、と久しぶりの化粧をする為まず久しぶりに眉毛を抜いて、これまた久しぶりに眉毛のカットを始めた。先に左眉をカットし始めてしばらくすると、パキッと小さな音がした。
なんだろうな?
と思いながら、気にせず続ける。そうするとさっきより少し大きな音でパキパキッと音を立てて、
眉毛バサミが折れた……
え、
右眉まだなんだけど…
と思いつつも時間がない為、新しく買いに行く余裕もなく、斜めにかかってる伸びた前髪で隠した。
私がこれから行くのは美容室なのだから、隠しても全然意味ないけどね。
と冷めた心で乾いた笑みを浮かべつつ、片方ボーボーの眉毛で美容室へ向かった。
そういやこの間も、大きな寝癖つけたまんま気づかずスーパー行ったなぁ。敏感で過度に神経質なところあるのに、一方で盛大にズボラなところあるなぁ。
と、また改めて自分のことを考えながら、美容師さんマジックにより素敵なヘアスタイルに変身して帰っていった。片方眉毛ボーボーのまま。
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