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女のさしすせそ
今日、英会話のイベントで名古屋の錦でママさんをやっていたという30代後半の綺麗なお姉さんと知り合った。
英会話終了後に、参加者何人かで近くのカフェでランチをすることになり、英語とは離れた話題で年齢も職業も違う数人で楽しくお話をした。
お姉さんは、1歳4か月の子供とお姉さんと10歳くらい年齢が離れているという旦那さんと夫婦で参加されているようだった。
そして、なんとなく英会話の時から気づいていたのだけど、本当に本当にお話の止まらない、我の強い女性で、数人のランチタイムは完全に彼女の独壇場になっていた。
でも、おしゃべりで明るい彼女は、見ているこちらも微笑ましくなるような不思議な魅力を持っていた。
お姉さん「ねえ、27、8の女の子ってさ…あ、ちなみにあなたはおいくつ?」
私「27です」
お姉さん「あらあらどんぴしゃ」
私(苦笑い)
というやり取りを経て、彼女が言うには27、8の年齢の女の子こそ「女のさしすせそ」を大切にしなくてはいけないということだった。
「女のさしすせそ」とは「さすがー」「知らなかった」「すごい」などの相槌のことらしい!
というのも、そのくらいの年齢は、社会に出て数年の経験を通し、社会のことや世間のことをそれなりに知ってすごく自分に自信を持つ時期だとのこと。
だから、男性のお話しの一つ一つに、つい張り合ってしまったり、知っている自分の魅力をアピールしたくなってしまったりするのではないか?と、彼女は言った。
例えば、マタギ料理の話になって熊食べてさーって言われ時に
目をキラキラさせながら、
あっ私も食べたことあります!!
つい、そんな風に言ってしまう。
でもね、さらにもう少し歳を重ねた本当の良い女はそんなことはしないのよ。
にっこり笑って「すごーい」「知らなかった」が出来るんだよ。
たくさんの経験を積んで賢くなった女性が、さらにそれを出来るようになったら無敵よ、とっても可愛いよ!とおちゃめに彼女は笑った。
私はそんな話を聞いた時、本当に思い当たる節が多くて、びっくりしてしまった。
会社で営業を数年し、仕事を辞めて、一年間海外に行き、帰国して今は専門職に就けるように努力している。
たくさん仕事をして、たくさん旅をして、たくさん人に出会って、たくさん決断をして、今の私がいる。
特に一年間の海外バックパッカーの旅は私にとってとっても刺激的な日々で、どうしても同世代の男性と話をしているときに、恋愛という場面に限らず、つまらないな、と思ってしまう自分がいたのだ。
痛いところを突かれたな…と思いつつ、確かにお姉さんの言う通り、にっこり笑って男性を転がす女性はかっこいいなと思ったので、今日彼女に出会えて良かったと素直に思った。
ただ、ただね、その話の止まらない、我のつよーいお姉さんの隣にいて
「おいおい、君の独壇場じゃないんだから」「本当に君は気が強いんだから」とにこにこ言葉をかける、旦那さんがそこにはいるのです。
お姉さんは「はいはい」とか「全くあなたはー」なんて、言いながら、好き勝手自由にお話をしている。
真実の愛というものは、「女のさしすせそ」なんていらいないのだろうか。
なんだなんだと呆れつつも、包容力のある素敵な旦那さんと自由奔放な魅力的な奥様の組み合わせに微笑ましくなったランチタイムだった。
基本的には「女のさしすせそ」で魅力を高めつつ、
そんなことしなくても大丈夫な包容力のある素敵な男性に出会えたらいいな!
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