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当たり前じゃない幸せ
赤ちゃんが産まれた日々の話を綴っています。
赤ちゃんの名前はあだ名のくりちゃんで表記します。
***
当たり前の幸せを見過ごさないように。
感謝すること。
その通りだなと思う。
そうした気持ちが大切だと感じる。
ただ、くりちゃんが生まれてからの日々は、この反対だなと感じることが多い。
当たり前じゃない幸せを痛感する。
だから、感謝している。
妊娠と出産の中で、くりちゃんの存在が当たり前じゃないと何度も何度も思ったからだ。
陽性反応が出た時。
心拍が確認できた時。
安定期を迎えた時。
妊婦健診で無事に成長するのを確認する度に。
そして産声を聞いた時。
長い不妊治療期間があったわけでもないし、妊娠中に病気になったわけでもないし、出産も何か危険があったわけでもない。
そんな私でも、くりちゃんと出会うまでの過程は当たり前だと思えなかった。
奇跡だと思った。
その気持ちは2ヶ月を超えた今も感じ続けていて、くりちゃんに、ありがとうと毎日のように伝えている。
家族の存在や健康などは、当たり前のようにそこにある。失って初めて大切さが分かる。
だから、感謝しないと!と思っていたけど、
くりちゃんの存在は逆だ。
朝起きる度に、顔を見る度に、声を聞く度に、大切さを感じ、幸せが溢れ出る。
実は、その幸せの渦が大きすぎて、私は心がヘロヘロしてしまっている。
とんだ贅沢ものだな…と思っているけど、それくらい感じることが多い愛すべき存在。
幸せを笑顔で前向きに受け止める、強く明るい母でいよう。
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