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「ご機嫌な父との旅」を目指す

旅行はとても楽しい。
コロナ禍が終わり自由に旅行を楽しむ生活が戻り、よりその気持ちを実感した。
旅を終えて写真を見返すと、全てが宝物のように大切な思い出だと感じさせられる。
でも実際は旅行の最中にトラブルは発生しがちでイライラしたり空気が悪くなったりするものだと思う。
旅を終えた今から思うと笑っちゃうような珍事件が発生しがちだ。
そんな出来事は写真に残せないけれどとても愛おしい。

先日、古希を迎える両親を連れて姉家族も含めて宮古島にお祝い旅行に出かけた。

70歳になり頑固になった小難しい父親をいかにずっと「ご機嫌」でいさせるか。
母親と姉もはっきり口にしなくてもそれを最大のミッションだと考えていた。

まずは私の失敗…旅程をはりきって立てすぎた!
初めての宮古島。コロナ以降の久しぶりの大手を振っての家族旅行。
本当はハワイもいいな~なんて思いつつ、小さな子供がいるし円安の影響も大きいし、代わりに離島で贅沢しよう!とはりきって計画をした。
あと、島を訪れたならどうしても一周したいと思ってしまう私なのです。

でもこれが良くなかった。
まず離島に来たにもかかわらずのんびりどころか忙しかった。
4歳と2歳と0歳の子供がいるんだもの。
予定通りには進まない。

このことはまだ良いとしてそもそも父は「自分で行き先を決めたい」タイプだった。
何十年一緒にいるんだ。
今更そんなことに気づくだなんて。
張り切って計画を立ててしまったけど、父も父で色々思案していたようで。
しかも未だに少し反抗期?というかあまり会話のない父娘だから、和気あいあいと楽しく行き先を決め合うような雰囲気ではなかった。

「お任せします」
と父は言うけど、内心は…??!

次からの旅行先では父に決めてもらうようにしたいと思った。

続いては父親が異常に時間に厳しかった。
これは年齢のせいもある気がするのだけど、お店の予約時間、チェックイン予約時間などにめちゃくちゃ固執していた。

人気のハンバーガーショップに行ったらあまりにも満席でテイクアウトで注文した。
受け取りまでに30分かかると言われたが、私は市内から離れた観光地にこのタイミングを逃したらいけないと考えたので行くように提案した。
しかし、もちろん30分では戻ることが出来ない。
車の中でやたらめったら「時間に遅れる。もっと近くを目的地にしてハンバーガーショップに戻ればいいじゃないか?」と言われてしまった。


通り池「ハンバーガーを待たせて来たかいあったよ~」と叫んだ。

そして翌日は、子供たちと宮古島で一番の海水浴スポットの前浜ビーチで楽しんでいたらホテルのチェックインが遅れてしまった。


前浜ビーチ この後、水着に着替えて本格的に遊ぶ

夕食のバーベキューレストランの予約時間に間に合わない…。
父、ちょっとキレる。

ホテルから駐車場まで姉は猛ダッシュして車を取りに行く。
慌てて準備していた私はスーツケースが開かないと夫にきれ散らかす。
(これは単に私のせい?)
母親は部屋で父をたしなめいていたらしい。

大慌ててぜーぜー言いながら30分遅れて夕食会場にたどり着いたが、まだ客が全然おらず、
「いらしゃーい」とのんびり応対された。

父親はキレてしまったことにちょっと反省しているようで大人しかった。
落ち込んでいた。

のんびり屋の私の夫が
「今度からお義父さんに行き先だけ伝えて時間は言わなければいいんじゃない?」と言っていた。

ずっとご機嫌な旅は叶わなかったけど、
「はい!シーサー」
そんなバーベキュー会場の店員さんの掛け声に合わせて撮影したシーサーポーズの集合写真はとても幸せな家族の姿が映っている。

はい、シーサー

長生きしてね。大好きなお父さん、お母さん。
いつもありがとう。

#わたしの旅行記

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