優しさに包まれながら
先日、歩きながら「どうして私は旅をしている人に惹かれるのだろうか?」と考えてみた。
恋愛的な意味に限らず、男女問わず世界や日本でふいに出会う旅人さんに魅力を感じることがとっても多い。自由な生き方やタフな行動力、知らない人ともすぐ打ち解ける明るさ。そういうものももちろん旅をする人の魅力なんだけど、私がみんなに恋をするのは違う理由だ。
旅人の多くは基本的に優しい人だと思うのです。
旅をするということが、知らない世界や文化を(派手とか綺麗なものだけじゃなく)知りたいって行動することならば、それは自分とは異なるものへ関心を持つことだ。
綺麗なところだけを知るのは観光だし、メディアで取り上げられないような秘境や貧しい地域、都市だけでなく田舎へ。そして、そこで暮らす人たちの文化を知りたいと願うことが旅ではないだろうか。
私は、一番の優しいって自分の価値観と違うことを知ろうして認めることだと思っている。
誰かを思う言葉をかけることや親切にすること、分け与えること、もちろんそういったことも優しさだ。そして、そんな行動を突き詰めていったはじまりにあるのは「自分とは違う人を理解したい、知りたい、受け入れたい」そんな感情があると思う。
そんな風に考えると、まさに旅をすると言うことは、そんな優しさを体現する行為だと思うのだ。
不愛想だったり、口が悪かったり、すぐに心を打ち解けたりしない、あの人が私にはとってもとっても優しく見えた理由は、彼がそんな気持ちを原動力に旅をしていたからじゃないだろうか。
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