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「思い込み・信じ込み」の束縛
認知療法で用いられる考え方に「思い込み」があります。
「思い込み」と言うと視野が狭いというようなイメージがあって、悪い性質のように思われるかもしれません。
そのため、「信じ込んでしまう」考え方と理解しておきましょう。
具体的には、「~であるべきだ」とか「~しない方が良い」といったことになります。
つまり、
初めてカウンセリングを受けようとした時に、
頼りにしていた人から反対されたので、
反対を押し切ってまで相談をしてみたいとは思えなくなってきた・・。
その原因の一つが「思い込み・信じ込み」なのです。
●反対を押し切ってまで、進むべきではない・・
●身近な人には認められなければならない・・
●やる限りは成功しなければならない・・
●やる前の準備は周到であるべきだ・・
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人は、
ある状況に遭遇すると、
無意識のうちに自動思考が頭に浮かんでしまうものなのです。
この自分特有のものの見方によって、気持ちが左右されてしまうのです。
そして、不安が生じやすい方は「認知のゆがみ」が問題である場合があります。
物事を悲観してみたり、
不安を抱え込みやすい人は、
認知のフィルターに大きくゆがみが生じていると考えてみましょう。
このことはすなわち、
現実を自らの思考によって居心地の悪い世界にしてしまっているのです。
このような「認知のゆがみ」は、
スキーマと称する無意識的な自分自身の枠組みが元となっているのです。
「認知のゆがみ」の中でも、
”私はダメな人間だ”とする否定的なスキーマを非適応的スキーマといいます。
非適応的スキーマは、
スキーマに柔軟性がなく、
そのスキーマに信条のごとく無意識的に縛られているため、心に安らぎを覚える事が出来ません。
これが不安の原因であり、一歩を踏み出せない原因でもあるのです。
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