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TikTokが創り出す未来

今更ながらTikTokについて感心させられることが多く、他のSNSとは一線を画すサービスなのではと思ってきました。YouTubeでもInstagramでもTwitterでもなく、TikTokだから実現できる社会的価値がありそうです。

全員が表現者(クリエーター)の世界

“有名になりたい。”
“芸能人になって一攫千金を狙いたい。”
誰もがこのような承認欲求を持っています。

でもこれまでは特別なスキルがなければ社会的に認知はされませんでした。

だってそうじゃないですか?
YouTubeは喋りが上手くて10分以上ずっと視聴者を飽きることなく楽しませる人が、Instagramは容姿が良い人が受け入れられている世界です。

最近はリアルな生活の投稿も受け入れられていますが、それはこれまで積み上げてきた美しさ・輝きがあることからのギャップの影響が大きい。キラキラでもリアルでも、結局はマウンティング行為に帰結しています。

その点TikTokは非常にリアル。
15秒という短編動画であれば無名の素人でも気軽に投稿できるし、それを後押しするためのスタンプやエフェクトだってたくさんある。

自分にはユーチューバーもインスタグラマーも無理だという人が、TikTokの低い参加ハードルによってインフルエンサーになれています。誰でも簡単に自分の興味があることを発信でき、クリエーターとして花を咲かせられるのは素敵ですよね。

中高生だけではない、若年層〜高齢者まで

日本ではTikTokのユーザーはまだ中高生のイメージが強いですが、これからは新しいユーザー層を増やしていくと思われます。

別に投稿内容はダンスだけでなくてもいいですし、おじさんやおばさんが投稿してもいい。なにせたった15秒の動画なのだから。

その顕著な例が、最近よくTikTokのオンライン広告で流れているクッキングの動画。これは今までのユーザー層とは異なる、20〜40代の女性を狙ったものだと思います。

別にダンスや口パク動画だけがTikTokの目指しているものではないはずなので、TikTokのアーリーアダプターである中高生のパイを刈り取ることが成功した今、新たなフェーズに移行しようとしている決意が目に見えますね。

検索はTikTokで

最近では人気のお店や観光地などを調べるとき、グーグルではなくInstagramで調べることが多くなってきました。なぜならそこにはよりリアルな口コミと写真が存在するからです。

TikTokでも今後同様の事象が起きると予想されます。
画像・テキスト→動画コンテンツの移行が世界で急激に進んでいる中、検索の方法も変わってきています。例えば上述のクッキングの動画だと、クックパッドを開いてレシピを読むのは面倒だし、YouTubeで数分間動画を見るのも嫌ですよね。であればTikTokで短いクッキング動画を見るのが最も効率よく体験としても優れたものになります。

この考え方は観光・教育・スポーツなど多種多様なコンテンツに横展開できます。役立つ英語のフレーズを教える動画、サッカーのテクニックを教える動画など。細かくされた濃密な情報の収集が今後のトレンドになっていくでしょう。

どんべい

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