自殺のトリガーが軽くなっていく。
私の人生は、綱渡りで歩いているようなもの。
あるいは頭につきつけた拳銃のトリガーに指をかけているようなもの。
あるいは水が零れる寸前にグラス。
時が経つにつれ、綱渡りの綱が細く、脆くなっていく。
拳銃のトリガーが緩くなって、ほんの少しの力で引き金が作用してしまうようになってきた。
グラスに溜まった水が排水できなくなってきた。
少しでも嫌なことがあると、綱が切れそうに、トリガーの引き金を引いてしまう寸前までいってしまう、水が零れそうになってしまうようになった。
自分の中で確実に、死が近く、気軽なものになってきた。
これは勿論悪いことかもしれないが、良い面もある。
良い面は死に近づけること。
少し前までは自分が死ぬことによって誰かを苦しめるかもしれない、とか色々考えていたけど、綱が細くなっていくつれてそれもどうでも良くなってきた。
苦しめてしまうかもしれない、とか杞憂に終わるかもしれない。
私の人生なんだから、最期くらいは自分の好きなタイミングで死ななくちゃ。
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