無色DON

謎は深まるばかり。観劇の感想が主。目指せ劇評、深まれミステリー

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  • VR演劇劇評フォーラム

    • 9本

    VRChatやclusterといったバーチャル上で展開される演劇活動の劇評活動をしています。

最近の記事

タロットカード即興劇 VRC(ましろ小劇場) R6.04.28 21時

ネタバレあり。 メタバースプラットフォーム「VR chat」で行われたタロットカードを使用した即興劇。VR空間でインプロショーを定期公演している「白紙座」の劇場ワールドである「ましろ小劇場」にて公演。約25分。 これから下記に記す内容の流れは即興劇の特性上、終演後に明らかになったことである。観劇前にわかっている事は、タロットカードを使用する、公演概要のみだ。 小心者の探偵が失った鍵を探すように依頼を受ける。依頼者が小言や不審な情報を伴いながら同行し、それに辟易する探偵。

    • VR即興演劇『カミのみぞ知る Vol.2』 cluster R6.04.28 20時

      ネタバレ注意 VR空間上での演劇。メタバースプラットフォーム「cluster」においての公演であり、以前に書いたVRcとは異なる。スマホなどでも利用ができ、アクセスがし易い。 即興演劇、とはあるのだけど中々に驚くようなこだわり、そして体験におけるリッチさがある。特に劇場に関しては宇宙船をモチーフにしたであろう、既に待機場所のロビーから豪華なSF映画セットのような、宇宙船内部の様子が描かれる。ステージ・ホールそのものも、広い空間に存分にこの「世界」を体験させるための力を強く

      • 『第十七捕虜収容所』 日本の劇団 シアターブラッツ R6.04.28 12:00

        ネタバレ要素有り。 十年以上の歴史ある各劇団から、一人を選出してお芝居をするという「日本の劇団」。今年にCoRichにて公演情報を見ていた際に上記の様なコンセプトを読み、惹かれて観劇を決めた。 捕虜収容所の話で、会話が中心となる。グループの中にスパイがおり監視されているのではないか、それをどう対処するというのが主軸の内容。約二時間の上演時間だが、観ごたえがかなりあり、「濃い」感じの時間を過ごした。 コメディ調ではある。だけど、スパイがいるという疑心から、明るく喋るような

        • わっしょいぶいあ〜る! 第三回公演 VRC 2024.4.22 22:00

          ネタバレあり VR空間上での演劇。。VR世界、VRc上の常識やルールを下地とした芝居が良く観られる演劇グループ『わっしょいぶいあ〜る!』。二篇のコントを上演。約30分 全体として過去よりも勢いがある芝居であるのだが、この勢いの質感が前半の『雌雄を決する』と後半の『祟りじゃ!』では異なっている。また「言葉」に対しての向き方がVR空間の特性を生かしたモノ、そして現実に近いモノと対照的に描かれる。 『雌雄を決する』 少し性的な内容含む。言葉として出てくる程度。 会話をして

        タロットカード即興劇 VRC(ましろ小劇場) R6.04.28 21時

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          劇団民藝『ローズのジレンマ』@紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYA

          最近まで暑かったのに、唐突に寒くなる。はてさて、何を着るのかと、悩むのだが長袖?半袖?サザンシアターって夏場は寒いイメージもあるから、どうしたものか。長袖で正解だった。 あらすじ 劇について劇団民藝のお芝居を観るのも初めて。また、ニール・サイモンの作品に触れるのもほぼ初めて。かなり前に確か黒柳徹子氏が出演している舞台を観たはずなのだが、内容を覚えておらず。まあ、初めてということでよろしいか。 本作品は喜劇に分類される作品である。登場人物は四人で二幕モノ。客層としては高齢層

          劇団民藝『ローズのジレンマ』@紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYA