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【ビギナー向け】ギフトショーの歩き方

毎年2月と9月第1週はライフスタイル業界では展示会weekと呼ばれ、大小さまざまな展示会がこの1週間に集中します。中でも最も大規模なものは、ビジネスガイド社主催の東京インターナショナルギフトショー(通称ギフトショー)です。今回は初心者雑貨バイヤー向けにギフトショーを回るコツ書きたいと思います。


ギフトショーとは

ギフトショーは小売や卸などの雑貨流通業者に向けた見本市です。国内外から約3000のメーカーが出展し、商品カテゴリーは服飾雑貨や文房具、美容雑貨、生活雑貨など多岐にわたります。2月と9月の年2回開催で、会場は東京ビックサイトで行われます。小売にとってもメーカーにとっても半期に一度の大きな合同展示会となります。


ギフトショーに行く目的【バイヤーの場合】

バイヤーがギフトショーに行く目的は主に3つあります。

①新規取引先の開拓

取り扱い商品の新鮮さを保つため、バイヤーは常に新しい取引先を求めています。出展メーカーの目的も、多くは新規顧客の獲得にあるため、ギフトショーのような大型展示会は取引拡大の絶好の機会となります。

②既存取引先とのコミュニケーション

地方のメーカーや事業者の場合、ギフトショーはメーカー担当者と直接顔をあわせることができる良い機会となります。電話やメールでのコミュニケーションもできますが、やはり対面回数が多いほうが商談もスムーズになります。特にバイヤーにとっては、一度に各社の担当者と会うことができるため、商談の効率をあげることができます。

③トレンドの体感

個人的にはこのメリットが一番大きいと思います。各メーカーの打ち出しや、切口の共通点、出展場所の良し悪しなどから大まかな業界トレンドを掴むことができます。初めのうちはわからなくても、回数を重ねることで、前回との傾向変化やトレンドの全体感を把握することができるようになります。


ギフトショー攻略のコツ

ギフトショーの期間は同時期に別会場でも複数の展示会が開催されるため、なるべく効率よく、要点をおさえて回ることが求められます。自分が心がけているポイントをお伝えします。

①順路通りに回る

当たり前のようですが、順路通りに回ることがポイントです。ギフトショーのレイアウトは縦横の通路が整然と並んでおり、歩いているうちにどこまで歩いたかわからなくなることがあります。特方向音痴な私は、順路通りに回るという規則性を持つことを心がけています。規則性を持つことは後からブースを再訪する際にも便利です。

②滞在時間は1ブース5分まで

業種や担当によって一概には言えませんが、私は1ブース5分を目安に心がけています。時間配分を考えずに回ると、すべてのブースを回りきれずに時間切れになることがあります。まずはひと通り会場を回り切ることに重点をおき、早く回りきれた時は気になったブースを再訪したりします。商品説明や取引条件確認等も含めると、いかにも5分という時間は短いですが、興味があれば資料と名刺をもらい、後日あらためて商談することがベストです。

③服装はリュック&スニーカーがおすすめ

服装は基本的になんでもOKですが、バッグはリュックがおすすめです。立ったままの名刺交換が頻繁に発生しますので、両手が空くリュックが便利です。商品を手に取る際にも、リュックであればすぐに触ることができます。またかなりの距離を歩くことになりますので(私の場合は1日あたり平均5〜8km)、足元は疲れにくいスニーカーが良いかと思います。

④持って行ったほうがよいもの

持って行ったほうがよいものは、折りたたみバッグと予備の名刺です。もらった資料が増えてきたときのために、A4が入るサイズの折りたためるバッグをかばんに入れておくといいでしょう。メーカーから配布される資料はペーパーと総合カタログとありますが、カタログは嵩張りますので頼める場合は郵送をお願いしましょう。名刺はかなりのペースでなくなる場合がありますので予備を多めに持っていきましょう。

⑤軽食を持参

施設内はレストランの数が限られ、昼時はかなり混雑します。またお弁当販売もありますが、空いているベンチを探すのがひと苦労です。ひとりで行く際は、簡単に食べられるおにぎりなどを持参して、さっとすませるのがオススメです。

⑥展示ブースは新商品と売れ筋(定番)商品の組み合わせ

各出展者により異なりますが、一番多いのは、新商品と売れ筋(定番)商品を組み合わせて展示するパターンです。これは既存取引先と新規取引先とのどちらにも対応するためですが、そのメーカーのすでに売れている定番商品と、これからリリースする新商品の因果関係を掴むことで、そのメーカーの今後の戦略を知ることができます。基本的に新商品は発売するだけの理由があり、その理由の根拠に戦略のヒントが隠されています。


ハンターの心がまえで

優秀なバイヤーはハンターであり、バイヤーにとってギフトショーはサバンナです。新商品、新規取引先、トレンドなどの情報を積極的に取りに行くという姿勢が、ギフトショーを有意義なものにします。ぜひギフトショーで新たな商機が見つかることを願っております。


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