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-海外旅行の必需品だった地球の歩き方 VOL.2-

 国内の歩き方でV字回復を見せている地球の歩き方…

  スペインを右手に感じながらガタゴトガタゴト、ママンのサンドウィッチを美味しく頂きながら暗くなる前に着いた途中の駅のホームを眺めていた。熱い抱擁を交わすカップルを見ながら、ヨーロッパぽい光景だなと思って微笑んでいたらその男性が私の向かいに乗り込んで来た。その彼は気を使って英語で話しかけてくれたので暫く雑談を楽しむことが出来た。仕事の関係で離れて奥さんと住んでいること。地質学者なので日本には一度行ってみたいと言っていた、来たのかな?

 目が覚めると彼はもう居なく(マルセイユで下車と言っていたな)、カンヌに到着!映画好きの私がフランスで一番訪れたかった場所。友人のところに行くのは時間が早かったので駅前をブラブラ、ストリートを歩いていたら友人の雑貨店を発見。何と彼女は父親の援助で若干19歳のオーナーになっていた。自分の倍ほどの年の男性を雇い入れバリバリやっていたので驚いた。ランチを一緒に食べて、仕事が終わるまでまた一人でブラブラ。その夜の宿をどこがいいか彼女に訊いたら、一泊なら親に聞いてあげると言われ、実際に泊まらせて頂いた。この時、彼女が言ったのが「私の家ではないので許可を取らなくてならない」と。ここでも少し日本と違うなと感じた。「今晩友達泊まるから、いいよね」と言うのが日本だと思い、そういうところはきちんとしているいるのねと思った。

 家に行ったら驚き驚き、プールもあって星付きホテルみたいな家だった!部屋も友達の部屋と遠く離れてのゲストルーム。海が見えて部屋も広―い。なんでも、大工さんのお父さんとお兄さんが建てたと言っていた。
 質素な晩御飯中にパパがテレビを指さして、この発音がフランス人は出来ないと「HITACHI」このメーカーのテレビだった。ヒチチなってしまうようだ笑 食事の後は友人と一緒にお友達の家へ。お菓子やソフトドリンクを飲みながら歓談、英語を話すフラン人で良かった。知らない外国人でも気を使われることもなく普段の集まりと変わらない時間が流れていたように思う。南フランスなのでパリジャン、パリジェンヌとは気質が違うのも要因のひとつだろう
 翌朝、キッチンにいき彼女を探していると外に居るわと指をさした。見るとプールサイドで横たわる友達 これが日常⁈あまりにも自分の暮らしと違いすぎ哀しくなった。言っておくが、お父さんは自営業だけど普通の労働者、大卒でもないし、超金持ちでもない。日本っておかしくないかと真剣に思ったことを覚えている。

 この日は友達も半日仕事を休み私に付き合って市内を観光。映画祭の会場、ジェラルド・パルデューの手形を見るためにストリートへ。自分ではきっと探すことが出来なかった(サインが難しすぎて)彼の手形を友人が“コレ”と直ぐに見つけてくれて写真に収めた。ランチは顎が外れるほど大きさと硬さがあるバゲットサンドとメロンソーダ。このメロンソーダ、国民食かと思うほど皆飲んでいて他に冷たい飲み物はないのかと思った。

 海の近くで生まれ育った私は山よりも海辺が好きだ。来てよかったと心底思った、ありがとうみんなメルシー ボクー フランスもう少し居たかったけど電車の時間が迫り駅へ、これから一路イタリアへ向かうことになる
続く。。。

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