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-海外旅行の必需品だった地球の歩き方 VOL.3 菊の御紋の威力- 

 カンヌを発ってしばらくすると「Cort…」という駅の看板が目に入る。
えっ?コートダジュール?ってココ?そして、「Nice」ニース?えっ! 
何故私はこんなに驚いたかというと、セレブが集まるお金持ちの街だと思っていたのに、駅舎が日本のローカル線みたいに殺風景だったから。ぼーっとしていたら見逃すところだった。

 初めに言っていなかったけど、この旅をしているときはEU統合前だったので国境では入国審査があった。よってイタリアに入る時に職員へのパスポート提出が義務付けられていた。私のコンパートメントは南アフリカの夫婦、タイの女子二人が居た。職員がくるのは分かっていたので各自パスポートを手に待っていただが、4名のパスポートだけ持って行き 菊の御紋の赤いパスポートはチラッと見ただけで返された。他の4人から”日本人だからね”と言われた。確かに私は犯罪など起こさないけど、そんなに信じていいのかと思った。噂には聞いていたけど威力あるのね、この旅券。黄門様の印籠みたいだったわ笑  個人的にはスタンプを押して欲しかったのだけど。。。

テルミニ

 ローマ・テルミエ駅に着いたら先ず探したのが宿。客引きみたいな人が居て駅近のB&Bが見つかった。古く、大きなホテルだったと記憶している。ここには友人、知人が居なかったので一人旅になった。観光地とされる場所を必死に回ったな、コロッセオ、真実の口、スペイン広場、トレビの泉、バチカンなど。歴史のある町は大好きだからもっとゆっくり回りたかったが、2日間で頑張ったと思う。 

 この地での思い出は“トレビの泉” コインを投げて願いを!といき込んでたどり着いた人口の泉が何と清掃中で水が一滴もなかった。よってコインは投げられず。。。物は考えようで、滅多に見ることが出来ないことに遭遇したと納得させた。

トレビの泉

 スペイン広場ではジェラード片手に散策。照り返しがきつい1日だった。商店が立ち並び気になったお店には入ってみたが欲しい物には巡り合わなかった。階段に座っていると横に韓国から来た一人旅の女の子が同じように座ってきたので、しばしの国際交流が始まった。向こうは同じ韓国人かなと思ったのか気さくに会釈してきたので返すとぐっと近寄ってきた。私は彼女が韓国人であることは安易に想像できた。何故なら、SEOULとプリントされたキャップを被っていたから。

スペイン広場

 コロッセオ遺跡近くの駅に降り立ったらアフリカ人と思われる人達の物売りが多く居て、ヨーロッパはアフリカ大陸の隣なので移民か出稼ぎの人が多いのねと思っていたら、声をかけてきたので急いで横断歩道を渡り遺跡へと足を速めた。この後、真実の口も見て一応手を入れたりしてみたよ

コロッセオ
真実の口

 次に向かったのがバチカン市国、サンピエトロ寺院は予約しなければ入れなかったのでゲートから中を覗いて警備兵の写真を撮った。コスチュームに負けない男前揃いで審査が厳しいのだろうと推測。

ヴァチカン美術館

 涼を求めて入ったのがバチカン美術館。ミケランジェロにラファエロ、感動したな~回廊や庭園も素敵で時間がゆっくり進んでいた。ここで日本人の父娘の旅行者と出会う。父との2人旅でローマに来たらしく、今回は一都市でゆっくり観光しているとのこと。良いご旅行をとお互い言ってその場を離れた

 一人旅って嫌いじゃないけど、楽しい事を共有出来ないから寂しくなりますね。ローマの後、トスカーナの友人を訪ねる予定だったのでテルミニ駅にマッハで行ったな、早く友達に会いたくて。。。続く

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