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素晴らしきルーツロックレゲエ

レゲエという音楽をまず最初に世界的に広めた功績者はジミークリフだろう。
1973年映画ハーダーゼイカムの公開によりジャマイカのマイナーな民族音楽だったレゲエが世界中に広まった。


映画は当時日本では公開されなかったが、音楽雑誌などでレゲエという言葉を頻繁に目にする様になる。
ジミークリフのアルバムで一番最高なのは1976年発表の「IN CONCERT THE BEST OF JIMMY CLIFF」だ。
当時日本の音楽雑誌でも大絶賛された名盤だ。このアルバムのサウンドは一般的なレゲエのアルバムより洗練されている。
バックミュージシャンが凄いのだ。
特にギターのERNEST RANGLINの洗練されたギターサウンドは聴き物だ。
こんなサウンドだ。

ジミークリフは米国から人気が発火したのだが、続いて英国発の素晴らしいミュージシャンが現れる。
ボブマーリーだ。
彼はジャマイカンだが、英国のISLANDレーベルと契約し「CATCH A FIRE」を1973年に発表する。ロンドンにはジャマイカ移民が沢山生活していたので需要はあったのだろう。
その後2枚のアルバムを発表し高い評価を受けるが1975年発表の「BOB MARLEY&THE WAILERS LIVE!」で日本でも人気が爆発する。

このロンドンのLYCEUMシアターでのライヴ盤の衝撃は凄かった。
レゲエという音楽の素晴らしさがこの1枚のレコードに凝縮されている非の打ち様の無い名盤なのだ。選曲も素晴らしくベストオブボブマーリーという内容だったのだ。

今回はレアなレコードは避けて比較的容易にCDやレコードが入手可能なアルバムを紹介していきたいと思う。
ルーツロックレゲエ入門編なのだ。

RITA MARLEY/WHO FEELS IT KNOWSIT

リタマーリーはボブマーリーの奥さんで彼のコーラス隊アイスリーズのメンバーだった。
このアルバムはボブが闘病の末帰らぬ人になってしまった1981年に発表された彼女のファーストアルバムにして最高傑作。
ボブの病気の苦悩があった筈だがこのアルバムは凄く明るくキュートでポップな作品。彼女はとても強い人だったのだろうな。

A JAH JAH

JUDY MOWAT/BLACK WOMAN



続いてアイスリーズのメンバージュディモワットだ。このアルバムは彼女の2作目のアルバム。1980年発表。そして最高傑作である。
最高傑作と言っても儂が思ってるだけで異論はあるだろうが、名盤なのは間違い無い。
彼女はとても強い女性のイメージ。
サウンドはメローなのだが1本筋が通っている。

SLAVE QUEEN

PETER TOSH/LEGALIZE IT


ウェイラーズのピータートッシュのファーストアルバム。
ウェイラーズとはボブマーリーとピータートッシュとバーニーウェイラーの3人で結成したボーカルグループ。1960年代から活動しているが、アイランドレーベル移籍後の2作目バーニン発表後解散してしまう。
このアルバムは1976年に発売されたピーターのファーストアルバム。
タイトルはズバリ「解禁せよ」
ジャケットが凄い。マリファナ畑の中でピーターはガンジャを燻らせている。
内容はこのアルバムデザイン同様の硬派なルーツロックレゲエだ。

LEGALAIZE IT

BUNNY WAILER SINGS THE WAILERS

ウェイラーズのもう一人のメンバーバーニーウェイラーの1980年発表のアルバムだ。
このアルバムはウェイラーズ時代の曲のカヴァー集だが、バーニーはウェイラーズ時代は殆ど歌っていない。その腹いせなのか、バーニーのアルバムにはウェイラーズ時代の再演バージョンが多いのだが、これがたまらなく良いのだ。
これだけ沢山出すということは自作品より売れたのだろうな。

KEEP ON MOVIN

DENNIS BROWN/WORDS OF THE WISDOM

最高のレゲエシンガーデニスブラウンは多作で有名だが、1979年に発売されたこのアルバムは最高傑作の1枚と言われている。
内容は正統派ルーツロックレゲエだ。
このアルバムは文句の付けようが無い大傑作なのだ。

SO JAH SAY

駄目だ!紹介したいアルバムが多すぎてとても1回では終わらない。
第二弾行くけんね!

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