【過酷😱】2024五島トライアスロン応援ツアー【最高😆】その③

被り物

今回は選手の皆さんにガッツリとエールを送るためにスピーカーを新しく買ってまで準備してきた。

しかし準備中にふと思った「まだインパクトが足りないのでは？」

「オッサンが音楽鳴らして応援してた」…普通だ。もっとオモロイことできんか？せやっ！💡ピコーン

実際に入るのはむさ苦しいオッサン

「たい焼きを被ったオッサンがロック鳴らして必死で応援してた」これや！

これなら選手の皆さんに強烈な印象を残せるのではないか…？ヨシ！👈早速Amazonでポチッ。

と言う訳で、皆さんには内緒でこの被り物を持参していた。

当日朝

23日、朝3時起き。ホテルから配布の弁当を貪り食う。いつもの幕の内がおにぎり弁当にランクダウンしてしまったが、揚げ物メインの幕の内よりは良かったかもしれない。

天気はかろうじて曇りで踏み止まっている。予報によるとスタート時刻までは降られずにすみそう。スタート前から雨だと、どうせ海に入ると言っても気分重いからね。

M上さんとRuiさんは4時45分発の送迎バスに乗って会場へ。私はレンタカーで別途富江港を目指す。BタイプのKS石さんはスタートが遅いのでもう少しホテルで待機してから後発のバスで来る。

バスより早いのは分かってたので全く飛ばさなかったのだが、ずいぶん早くついた。まだ薄暗い中に会場の光がポツリと灯っている。

降ってはいないが雨雲が垂れ込めている

出場しないとはいえ、試合前の朝の独特の雰囲気。なんともいえない緊張感につつまれている。

スイムスタート／フィニッシュゲート

悪天候

風が強い。めちゃくちゃ強い。うっかりすると帽子が持っていかれそうだ。ちょっとマズいことになりそうな気がする。

いつもの五島市内幼稚園／保育園の皆さんの作品。嬉しいですね

コース両脇に応援看板がズラーッと並んでいて壮観だ。こうして地元の皆さんが暖かく応援してくれるのは本当にありがたい。

パンダ服集会

審判ミーティング実施中。この不穏な天候について、運営もいよいよ重大な判断を迫られているようだ。さすがに中止にはならないと思うが、スイムは瀬戸際か。

選手続々と到着

そうこうしてるうちにバスが到着し、選手が次々と会場入り。

アンクルバンドの受け取り、バイクギアバッグをラックにかけて、バイクを最終確認してウェットに着替える・・・までが選手のルーティーンだ。

実は昨晩大会運営から電話が掛かってきて「末石さんランバッグ預託してませんが、大丈夫ですか？」と確認されていた。申し訳ないことをした、登録時にお知らせしておくべきだった。丁重にお詫びしてDNSを伝えた。

念のためアンクルバンドを確認しに行ったが、無事DNS扱いになっていた。

M上さん、Ruiさんもやってきて無事に落ち合えた。Bに出るJETTのT〇m〇k〇さんや旧来の仲間のG田さんにも。

スイム中止

しばらくしてスマホを見ていたM上さんが叫ぶ「スイム中止！」ナニーッ！なんと、五島周辺には大雨・強風・波浪・雷注意報が発令されていたのだ。

大雨・強風はともかく、雷はやばい。泳いでいる場合ではない。これまで一度もスイム中止が無かった大会もさすがにどうしようもない。

スイムニガテーズは助かりましたね～などと話していると、Noteでお世話になっているアラ＠ふぐのすけさんとも（昨年の佐渡以来）再会することができた。

アラ＠ふぐのすけ｜note

彼はバラモン挑戦3回目。1回目はDNF、2回目はコロナでDNS、今度こそロング完走を期してやってきたのにデュアスロン化してしまった。モヤモヤしてるかも知れないけど、ロングのスイムなんてオマケみたいなもんだから気にしない気にしない！

一昨年のマレーシアで会った地元五島の英雄H口さんとも再会。なんと彼は地域のボランティアが足りず（エントリーしていたのに）スイムのあとDNFしてバイクの立哨をやることにしていたという。

それがスイム中止になってしまったから、もはやボランティアに専念するしかない。大会運営の大変さが偲ばれる。

彼は最近（これまたマレーシアでご一緒した）岩Tさん経由で私の心臓の話を聞いたとのことで、ずいぶん心配してくれた。

スタート

スタート時刻は、スイム最速の選手が上がってくる想定の7時40分（Bは8時半）と設定され、15秒間隔で5人ずつウェーブスタートとなった。

私はスタートを見送っていると車の移動に支障があるため、皆さんに最後の激励をして会場を後にする。

謎の集団感がすごい😆

選手に先んじてバイクコースに出て、あちこち経由して島の西側に出る。そこから海を左に見て北上すれば、例の一番きつい坂に到着だ。

まだ8時すぎ。選手が来るのは早くても8時50分ごろだから、のんびり車の中で待機。

応援開始

予想時刻の10分くらい前から被り物被ってスピーカー設置して音量の確認。30Wは住宅街で鳴らしたら超迷惑だが、こんな屋外だと「案外こんなもんかぁ」という感じ。それでも低音まで充分良く鳴っている。

いよいよ先頭の選手が来た！ちょうどキツい上りが始まるコーナーで前後を見通せるので、選手が遠くからよく見える。

声が届きそうになってから大声援を開始「がんばれー！速い！すごい！GoGo!!」すると「ウッス！」と軽く気合い入れながら答えてくれた。

多分彼は優勝したトライオンの長辻選手（しかも50歳😱）だったのだろう。すごい速さだったな。トライオンってGOUばっかりやな・・・

どのタイミングだったか忘れたけど

次の選手まで数分の間があった。圧倒的だ。そして数人の固まり、また数分開けて一人、また数分・・・という感じで力の差が如実に通過時刻に現れているようだ。

こんな感じで向こうの方から走ってくるのが見える

上位の選手たちは「アホなやつがなんか叫んどるな」みたいな感じでクールに通過していくが、中段の選手たちになると反応が俄然面白くなってきた。

盛り上がり

思わず失笑したり、「いいね！」「最高！」とか言ってくれたり、苦しい表情ながらもガッツポーズを返してくれたり。

「ここが頑張りどころ！ここが一番キツイよ〜！！」「トンネルまであと300メートル！もうちょっと頑張って！！」「いいよいいよ、ナイスダンシング！」「パワー！！踏めふめ〜！！」「いい笑顔だ！楽しんで〜！！」全身全霊で叫びまくる。

シャッフルしてる曲がロッキーのテーマになったら「いい曲キターッ！あなたついてるよ！行けるイケる！！」と煽りまくる。

そう。応援するならするで本気でやらないと面白く無い。

だんだんハイになってきて「なんかこれメチャクチャ楽しいぞ」という気分になってきた。

途中ですごい雨が降って来たタイミングもあった。当然ずぶ濡れ。しかし気にしない！選手はもっと大変だ。風も強烈だったが、幸い追い風だったので、少なくともこの場所ではラッキーだっただろう。

この坂は、以前地元の「赤い大うちわ隊」がずーっと「ファーイートー！ガンバーレー！」と叫び続けていたところだ。当時は「この人たち、大変だよな・・・」と頭が下がる思いだったが、案外楽しんでいたのかもしれない。

Ruiさん、M上さん、KS石さん、そしてT〇m〇k〇さん、G田さんも順次見届けてハイタッチをぶちかます（KS石さんには足付きさせてしまった😅）ことができた。みんな喜んでくれたようで何より😆

そしてふぐのすけさんもやってきた！なんと「写真撮りましょう」「えっレース中なのに、良いの？」「良いですいいです、撮ってください」「えーじゃあ撮りますよ〜」パシッ

いやー可笑しいね😆

中段の選手が過ぎると、坂にやられてヘロヘロになった選手たちが現れる。ここからがさらなる力の入れどころだ！

「キツイよね！でもあなたなら大丈夫！行ける行ける！行けるよ～！！」「頑張れー、でもランに脚残してね～！！」「坂に負けるな～！！」「もうちょっとだよー（嘘だけどな！）」

声の限りに叫び続ける。Bの選手に加え、既に一周してきたAの選手も入り混じり混沌として、気づいたら何時間も経っていた。

選手がまばらになったのを見計らってパンを貪り食う。腰にセンシベルト付けてお茶を持っているのでチビチビ飲み続けている。応援してるやつが倒れたら話にならないからね。

二周目の選手は「このオッサンまだやってるわ」と呆れ顔で笑いながら通過していったり「元気だねぇ～」と言ってくれたり、さらにエンジョイして「パワー！！」とか「ありがとう～」と返してくれる人も現れた。

喉、ピンチ

だいぶ叫び続けて「これ、俺、喉潰れるんじゃね？」既に喉はヒリヒリしはじめている。ええい構うものか。やめるわけにはいかない。まだランの応援もあるし。トコトンやってやんよ！！

二周目の選手たちもいよいよ最後の方になり、マーシャルと白バイが最後尾の選手に付けて登って来た。止まってなにやら相談してるので「最後ですか？」と確認したら、どうやらそうらしいと。

最終走者が過ぎてから選手を追う形で北上し、三井楽のあたりで選手は右折するところを直進してランコースの方へショートカットしようと考えていた。

ところが行って見ると直進側が閉鎖されていて、係員にコースの方に案内されてしまった。当然、まばらながらも選手を追い越しながら進まざるを得ない・・・これ、マズイんじゃないの？でももう引き返せない・・・

結局二本楠まで進んでしまって、係員に「関係車両ですか？」「いえ、応援です・・・」「あっ、ほんとうは入ったらダメなんですよ」「ごめんなさい！こっち案内されちゃって・・・」そこでようやくコースを外れ、直進して福江方面へ迂回することになった。

もう大方の選手たちはランを開始している。

だいぶグリグリと遠回りをして、なんとかカンパーナまで帰還。一旦トイレを済ませ、ランコースの前半を迂回してコンクリ工場の先へ回り込んだ。

広い路肩にクルマを停めて、少し先の前後が見渡せるところに陣取る。さぁ、再開だ！

ラン応援開始

「頑張れー！！走れ～！！」「ナイスラン！！ナイスピッチ！！」「行ける行ける！行けるよ～！！」「良い走りだ！そのまま行こう！！」「ガッツだ～！！」「あきらめるな～！！」あらゆる語彙をフル動員して煽りに煽る。喉が痛い。

そうこうしていると、向こうからH口さんが首を傾げながら近づいてきた。「え～？スエイシさんって、そういうキャラだったんですか？」(笑)実はそういうキャラだったのです。

それからは二人で応援し続ける。「走れてる走れてる、イイネ」「ナイスファイト！GoGo！！」などとやっているうちにH口さん「スエイシさん、なんか俺も楽しくなってきたよ」(笑)

次第にコース上にはゾンビ化した選手たちが多くなってくる。「ここが頑張りどころだー！！粘れー！！」「まだ走れる！まだ行ける！」声はもう限界だが選手も限界で「歩かせて・・・」分かり味が深い・・・

するとH口さん「この人たち、我々のことをただのボランティアだと思ってますよ」「？」「来年ちゃんと走って、我々の力を見せつけないといけませんよ！」「そのためには、このたい焼きを被って走らないと、誰か分かってもらえませんよ！」H口さん、面白過ぎる🤣🤣🤣来年走るかどうか明言できないけどね！

GouなT〇m〇k〇選手だけはさっさとランを済ませてしまっていたようで会えなかったが、他の関係者は着実に一人ずつ発見してハイタッチをブチかますことができた。特にAは二往復だから何度もチャンスがあった。

良かった

そうやって延々とやっていると段々覚えられてきて「バイクの時も居た人ですよね？」「タイヤキさーん、ありがとう～」「音楽、サイコー」「また来年も来てね～（いや、来年はわからんで）」などと随分いろいろ話しかけてもらった。

人によってはわざわざ立ち止まって手を取り深々と頭を下げてくれたり。あっなんか俺良いことしたみたい？やっぱりやって良かったなぁ・・・

ある人が「あの曲！ていうのがあったのに曲名が思い出せなくて、モヤモヤしてます」。分かる！分かるよそのモヤモヤ。ということでその人がここにたどり着くかわからないけど、セットリストを挙げておきます。

• Highway to Hell：AC/DC

• Walk This Way：Aerosmith

• Love Shack：B-52’s

• Bad Medicine：Bon Jovi

• Livin' On a Prayer：Bon Jovi

• It's My Life：Bon Jovi

• Let’s Dance：David Bowie

• Burn：Deep Purple

• Smoke on the Water：Deep Purple

• Money for Nothing：Dire Straits

• The Final Count Down：Europe

• Welcome to the Jungle：Guns N' Roses

• The Power of Love：Huey Lewis ＆ the News

• Orion：Metallica

• Master of Puppets：Metallica

• Smooth Criminal：Michael Jackson

• Beat It：Michael Jackson

• Don't Stop Me Now：Queen

• I Was Born to Love You：Queen

• We Are the Champion：Queen

• We Will Rock You：Queen

• With or Without You：U2

• New Year's Day：U2

• Jump：Van Halen

• Gonna Fly Now：ロッキーのテーマ

• Eye of the Tiger：ロッキー３のテーマ

• I Love Rock n Roll：Joan JETT

• Detroit Rock City：Kiss

ああ、面白かった・・・

長くなったのでこの辺で。

つづく